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建設界のスタートアップ!助太刀の評価

 

 今回はスタートアップ界では珍しい建設業界のスタートアップである株式会社助太刀の「助太刀」を評価していきます!

 

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1. 「助太刀」とは

 

スマートフォン上で仕事の受発注ができる、建設現場と職人のマッチングプラットフォーム

 

2. サービスのカテゴリー

 

建設

 

3. 背景

 現在、建設業界には330万人の職人が働いていると言われてる大きな業界です。しかし、建設業界は以下の3つの大きな問題を抱えています。

  1. ICT化の遅れ。仕事も人手も探すときは仲間からの紹介のみ。いまだに電話連絡ところも多い。また、現場で働く職人に工事代金が支払われるまでの期間が長く不便。
  2. 職人を囲い込む習慣。全く同じスキルを持つ職人でも元請けを超えた繋がりがほとんどない。
  3. 不安定な経営環境。忙しい時と暇な時の仕事の波が大きく、経営が安定しない。人手不足も問題となっている。

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・給料をすぐもらいたい!

・効率よく働きたい!

・いろんな職人と繋がりたい!

などといったニーズを助太刀は解決しています。

 

5. ターゲット

 

建設業界は複雑で、工事全体の取りまとめを行うゼネコンから、2次、3次と、5段階くらいの下請け構造があるらしいです。その中でも助太刀は主に、3次と4次の下請け業者をターゲットにしています。その理由は、受発注の両方を行うからです。サービスの性質上、どちらにもなれるということは鶏卵問題を解決するためにもメリットがとても大きいと思われます。

 

 

6. ターゲット市場

 

日本全国の職人の数は330万人と言われてます。加えて、職人の平均年収は、450万円です。単純計算で、市場規模はこれら二つをかけた額の15兆円ほどです。とても大きな市場だということがわかります。

 

7. サービス内容

 

「助太刀」のサービスは主に三つあります。

一つ目が、仕事を発注できる機能。現場監督者は、現場ごとの細かい条件を指定することで、適した職人に仕事を依頼することができます

そして二つ目が、発注に対して受注者、アプリに職種と居住地を登録すれば、条件に合った仕事の案件をプッシュ通知で受け取り、仕事を受けることができます。メッセージ機能もあるため、同じ現場の仲間と連絡を取ることもできます。

三つ目が、助太刀Payと呼ばれる今年の5月から導入した現金引き出し機能です。助太刀Payを使うことで、助太刀アプリさえあれば、その日の支払いをその日のうちにセブン銀行から受け取ることができるようになります。ちなみに、セブン銀行の現金受け取りサービスという機能からでしかできないらしいです。また、9月からは、助太刀アプリ以外で受発注されている日本国内全ての現場での工事代金の受け取りできるようになりました。

 

 8. ビジネスモデル

 

初めての利用から180日間は無料で使えて、それ以降は月額1,980円で使える仕組みです。

 

9. 競合

 

日本国内の競合としては、ハンズシェアが運営する建設会社のマッチングプラットフォーム「ツクリンク」が挙げられます。企業や職人のマッチングから、職人の求人までも行なっています。面白いのが、サービス利用時の登録や案件の成約時などは無料で、依頼したい案件を目立たせるためのオプションシステムなどの機能のみが有料らしいです。そして、流通総額は30億円以上にのぼるらしいです。

 

10. 差別化要素

 

助太刀の強みは2つあると考えられます。 

助太刀の一つ目の強みは、評価システムにあります。発注者と受注者による相互評価を実施することで、悪質な業者を排除し、腕のいい職人に優先的に仕事が回る仕組みとなっています。

二つ目が、周辺サービスの充実さです。なんといっても助太刀Payは、かなり便利なサービスだと思います。一つの独立したサービスとしてもうまくやっていけるくらいでしょう。この金融サービスは、助太刀が以前から力を入れていた部分でもあるらしいです。

 

11. 現時点での進行度

 

2017年12月にリリース以来、TechCrunch Tokyo 2017で審査員特別賞(全体2位)を受賞、2018年4月には、5億3000万の資金調達、2018年9月からはサンドウィッチマンをイメージキャラクターとしてCMを出すなど、とても順調に思えます。現時点のユーザー数は、3万5000人で、三年後には登録者120万人とIPOを目指しているということです。

 

12. 新たな挑戦

 

TechCrunch 2018 tokyoで新たに発表したのが、来年1月から開始される助太刀カードです。その日の稼ぎをカードにチャージすることができる与信不要のプリペイドカードになります。Visaとも提携しているので、世界どこでも使うことができるとても便利なカードです。助太刀カードは、将来的に始める助太刀ストアというEC事業を見越して始めたものらしいです。

 

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以上が助太刀の概要です!ここからは、助太刀を五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ ★ ★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★ ★ ★ ★

 

正直、建設業界に詳しくないので市場感はありませんが、評価していきます。

 

総合的に見て、とても有望なサービスだと思われます。何よりもすごいのが、助太刀を起点とした経済圏を築いていくビジョンが明確に現れていることです。そして、そのスピード感もとんでもないです。私自身、将来どのように成長していくのかとても楽しみであります。ただ一つ思うのが、建設業界という比較的な保守的なマーケットに対して、どのように効率よくマーケティングをしていくかです。これさえクリアできれば、ユーザーを経済圏に囲い込んで、市場での圧倒的な優位ポジションを築くことができると思います。

 

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