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日本のQR決済の先駆者!Origami Payの評価

 

 今回は日本のQR決済の先駆者である「Origami Pay」を評価していきます!

 

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1. 「Origami pay」とは

 

Origami Pay」は、QRコードを専用アプリで読み取って決済をする、QR決済サービスです。

 

2. サービスのカテゴリー

 

決済、Fintech

 

3. 背景

 日本の2016年の段階でキャッシュレス決済比率は19.8%。一方で、海外に目を向けると、各国のキャッシュレス決済比率は韓国の96.4%をはじめとし、イギリスが68.7%、オーストラリアが59.1%となっています。日本政府は2020年までにキャッシュレス比率を2倍の40%を目指す方針を立てました。この背景には、現金では得ることができない決済データの取得があると考えられます。

 また、近年は消費者からしても、財布から取り出したり、お釣りをもらわなければいけないという現金を使う煩わしさを感じている人も多いです。既におサイフケータイがありますが、モバイルFeliCaチップや対応SIMを内蔵した携帯電話や携帯端末でしか利用できないという欠点があります。

 さらに、現金決済では、店舗と来店客の関係は決済した時点で終了しており、購入したユーザーに対して再来店を促すことはできません。

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・(国)  キャッシュレスを進めたい!

・(消費者)現金を持ち歩きたくないし、使いたくもない!

・(店舗) 購買客にまた来店してくれるように販売促進をしたい!

などといったニーズをOrigami Payは解決しています。

 

5. ターゲット

 

Origami Payのターゲットは、

・より顧客と継続的な関係を築きたい店舗

スマートフォンを持っていて、簡単に決済を済ませたい人

だと思います。

 

6. ターゲット市場

 

ターゲットとしている市場は、国内のQR決済市場です。日本国内のQR決済市場は2023年までに8兆円の市場になると言われています。ただ、近年のOrigami Payの動きをみていると、外市場を狙うことも視野に入れていると思います。

 

7. サービス内容

 

消費者と加盟店の二つの目線からどういったサービスなのかをみていきます。

  1. まず、加盟店側はOrigamiが独自に開発したiPadベースのアプリケーションOrigami for Businessをインストールし、かんたんな設定をするだけで、サービスが導入できます。

  2. 消費者は、「Origami」アプリに、クレジットカードVISAMasterCard)もしくは、銀行口座みずほ銀行三井住友銀行)を登録します。

  3. 決済方法は、店員に「Origami Payで支払います」と伝えた後、店側が提示したQRコードを消費者がスマホアプリで読み込み決済する方法と、消費者がスマホアプリで表示したバーコードを店舗側が読み取り決済する2つの方法があります

 

 8. ビジネスモデル

 

加盟店の決済手数料は一律3.25で、初期費用や維持手数料などの固定費はかかりません。

 

9. 競合

 

ちょうど今年2018年に、モバイル決済のプレイヤーが出揃った感があります。送金もでき、加盟店は3年間初期費用0円、決済手数料が0円で導入できるメッセージアプリLineLine pay。同じく期間限定で無料で、Alipayにも対応している、ソフトバンクyahooがインドのpaytmと連携して作ったPaypay。既に楽天カード楽天市場などの楽天経済圏を構築している楽天楽天Payなど、主要なプレイヤーだけでも10社以上が名を連ねています。

その中でも、Origami Payは異質な存在と言えるでしょう。その理由は次の項で説明します。

 

10. 差別化要素

 

 

Origami Payの強みは、3つあると考えられます。

最大の強みが、オープンプラットフォームであるということです。今年9月に、「Origami Conference 2018」にて、「提携Pay」を発表しました。これは、自社の決済システムのAPIを無料で提供することで、他社のアプリでOrigami Payの決済機能を導入できるようにするものです。各社が、顧客の囲い込みを行なっている中、Origami Payだけが、違ったポジショニングをしています。これが、Origami Payを異質な存在にしているのです。

二つ目が、中国のAlipay銀聯国際と提携していることです。Alipayのアクティブユーザーは5億2000万人ということで、訪日外国人の需要にもしっかりと答えることができるようになります。そして、銀聯国際と提携することで世界750万の施設でOrigami Payを使うことが可能になりました。 

三つ目が、独自のクーポンやセール告知を配布する機能です。現金で支払うよりも「◯%引き」になるといった即時割引のサービスを提供しています。非常に消費者にとってもわかりやすく、加盟店側からしても販売促進効果が狙える機能です。

 

11. 現時点での進行度

 

やはり、2018年9月に発表された「Origami Pay」のオープンプラットフォーム化構想は、大きく「Origami Pay」の方向性を変えることになったと思います。同じタイミングで、66.6億円もの大型な資金調達をしており、これまでの投資ラウンドを累計すると88億円となります。

 

12. 新たな挑戦

 

2018年9月の「Origami Conference 2018」では、将来付加する機能についても触れられた。具体的にはクレジット(与信)機能や、トレード(資産運用)機能、ウォレット(送金)機能など。これらをオープンプラットフォームという戦略のもとに展開していくと思われます。

 

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評価

 

以上がOrigami Payの概要です!ここからは、Origami Payを五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ ★ ★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★ ★ ★ ★

 

 

オープンプラットフォーム構造はとても優れてた戦略だと思います。独占という道よりも協調という道を選んだのは本当に軍師のような計算された戦略です。そこから新たに展開するサービスも、将来性は非常にあると考えられます。完璧です。今後とも注目していきたいと思います!(新しいTVCMもすごくセンスがいいと思います笑)

 

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