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ホテルの経営診断サービス!!ホテル番付の評価

 

今回は、株式会社空の急成長中のホテル向け経営診断サービス「ホテル番付」を評価していきます!

 

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1. 「ホテル番付」とは

 

競合ホテルと比べてわかるホテル経営診断ツール

 

2. サービスのカテゴリー

 

ホテル 、ダイナミックプラシング

 

3. 背景

 

インバウンド業界は大変盛り上がっています。今年、訪日観光客は過去最高の年間3000万人を達成すると言われており、これはホテル業界にとっても非常に大きなチャンスです。しかし、ホテル業界は二つの問題に直面しています。

・一つ目が、目隠しで経営していること。ホテルは日々の需要に合わせた販売戦略や価格設定を行わなければいけません。しかし、ホテルがどのように経営しているのかがわからなく、勘と経験で自分のホテルを経営している。

・二つ目が、人材不足。東京都内のサービス業の有効求人倍率は約9倍。施設の人手不足はかなり深刻な状況。特に、ホテル業界はITに詳しい人材の確保が難しく、経営が非常に非効率。

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・簡単に、誰でも、経営分析ができるITツールが欲しい!

・競合の経営を分析したい!

・ITツールを使う時間を減らして、本業のサービスやおもてなしの部分に時間を割きたい!

などといったニーズをホテル番付は解決しています。

 

5. ターゲット

 

ホテル番付は、IT化が遅れている、もしくは人手不足のホテル全般だと思われます。

 

 

6. ターゲット市場

 

まず1100億円の国内ホテルマネジメント市場を取ることを目標とすると、ホテル番付を運営する空がTechCruch Tokyo 2017で公言しています。

 

7. サービス内容

 

基本的にホテル番付では3つのことを知ることができます。

  1. ホテルの毎月の売上のランキング
  2. 毎日変わっていく売れ行きの好調不調のサイン
  3. 自社と競合の料金ポジションの比較。高すぎるのか安すぎるのかがわかる

これら分析結果からの気づきや、提案も行なっています。

 

ホテル番付は、ホテルの空室率や価格を自動的に入手する特許技術を持っています。ホテル予約サイトにある今いくらで売っていて、何室残っているかという情報を常にチェックして行なっているそうです。

 

 8. ビジネスモデル

 

今までは、10,000万円/月で提供していましたが、今年の4月からは新たな料金プランとなりました。8,000円/月+部屋数のビジネスモデルに変更しました。初期費用は、50,000万円/月かかります。

 

9. 競合

 

ホテル番付は日本初のサービスとのことですただ、調べたところ価格比較ツール自体は昔からあったそうです。10年前には、ASYURUNというじゃらんが提供しているツールがありました。ただ、合計15施設までのホテルしか調べられないらしく、あまり人気はなかったようです。

海外では既に、競合のホテルの価格をチェックすることができるツールはあります。しかし、これもASYURUNのように全て検索できる仕組みではないようです。

 

10. 差別化要素

 

ホテル番付の強みは、既に全国2万軒以上のホテル情報を調査&分析しているので、比較したいホテルを選ぶだけで、すぐに経営をチェックできる点です。また、この技術は特許によって守られているので、これも大きな強みとなるでしょう。

 

11. 現時点での進行度

 

 

経営指標の業界スタンダードになることが目標に、2017年8月に提供が開始されました。着々と大手ホテルチェーンとの提携を進めており、今年9月には経済産業省が、宿泊施設が「ホテル番付」を導入する際、最大50万円の補助金を受けることができると発表しました。業界スタンダートになるのは時間の問題でしょう。現時点の利用ホテル数は、全国2000件らしいです。

 

12. 新たな挑戦

 

今後の展開としては主に、

  • 航空券、イベントチケット、新幹線等の他のダイナミックプライシングの分野に参入
  • 価格比較ができる消費者向けのサイト
  • ホテルの経営を助ける、同社のホテルの料金最適化サービス「Magic Price」との連携
  • 海外展開

などを公言しています。僕自身は特に、海外展開についてとても期待しています。なかなか日本のスタートアップで早い段階で海外展開するところは少ないので、ぜひ空にはして欲しいです!

 

 

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評価

 

以上がホテル番付の概要です!ここからは、ホテル番付を五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ ★ ★ 

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★ ★ ★ ★

 

戦略性      (戦略的に経営ができているか)

★ ★ ★ ★ ★

 

 

ホテル番付は、非常にシンプルで優れたサービスだと思います。インバウンド需要もこれからうなぎ登りに上がっていくので、長期の運用の面でも心配はなさそうです。

僕が一番すごいなと思うのが、新規展開の選択肢が非常に多いことです。おそらく、まず同社サービスの「Magic Price」との連携を図っていくと思うのですが、それ以降はどの選択肢を先にとってもいいと思います。面白いのが、取る選択肢によって将来の空の形がまったく変わるということです。例えば、もしダイナミックプライシングに焦点を当てるならばホテルサービスではなくなるでしょうし、海外展開をするならばよりバーティカルにサービスを深めることになるでしょう。

ちなみに空のホテル番付は、TechCrumch tokyo 2017の優勝者であります。CEOの松村さんのプレゼンはめちゃくちゃうまい。間の取り方、目線、言葉選び、自信を感じさせるたたずまい。喋りも非常に滑らかで、聞いている僕もとてもリラックスして聞くことができました。すごいです。海外に出て、英語で何かして欲しいなーと少し思ったりもします笑

 

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初代バチェラーの野望!!CLASの評価

 

今回は初代バチェラー率いる株式会社CLASの家具のレンタルサービス「CLAS」を評価していきます!

 

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1. 「CLAS」とは

 

家具のレンタルサービス

 

2. サービスのカテゴリー

 

 家具、レンタル、シェアリング

 

3. 背景

 

主な背景は2つあると考えられます。

・ものを所有するのではなくて、使いたい分だけ使うというシェアリングの文化が生まれた。身近な例でいうとメルカリ、他には民泊やカーシェアなども人々の生活に身近なものになってきている

リーマンショック以降、消費者が安い家具を求めるようになったこと。大塚家具の業績不振も元を辿れば、高級家具という路線がうまく行かなくなって中途半端になってしまったことが原因の一つにある。

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・家具を買うのではなくレンタルしたい

・現在使っている家具が古いので、買い替えで利用したい!

・安い家具が欲しい!

などといったニーズをCLASは解決しています。

 

5. ターゲット

 

CLASの現在のターゲットは、20代後半~30代前半の独身者だそうです。約8割が1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)のユーザーで、居住地は世田谷区、目黒区、港区が中心とのことです。

 

 

6. ターゲット市場

 

CLASがターゲットとしている市場は、家具レンタル市場です。矢野経済研究所によると、2013年度の家具レンタル市場の市場規模は535億円だったらしいです。今は、シェアリングの文化もあるのでこの2倍の1000億円はあると思います(年率15%の成長と仮定)。

 

7. サービス内容

 

月々500円から好みのインテリア(家具)をレンタルできます。料金は椅子が500円から、ダイニングテーブルが2000円から、べッドが1000円から、ソファが3000円からとなっています。

レンタル料金には配送料のほか、組み立て、設置費用や保険料まで含まれていて、通常の使用内の汚損、破損なら修理費用はかからないそうです。もし家にいらない家具があって、買い換えたい場合はCLASが有料で買い取るため、粗大ごみに出す費用や手間もかからりません。

また、ユーザーの過失により家具を全損または半損した場合でも、請求金額は最大で月額レンタル料金の2カ月分以下に抑えています。

さらに、家具を利用しはじめて半年を越えていれば、無料で家具の交換や返却が可能となっています。

 

 8. ビジネスモデル

 

CLASでは、家具の調達コストを下げるために、オリジナルの家具を中国で製造しています。CLAS取締役の白河さんがもともとインテリア家具の輸入や販売事業を手がける会社を10年以上やっていて、現地のネットワークなども駆使して極力原価率を抑えるような仕組みを築いているそうです。簡単に言えば、まとめて買って安く提供するビジネスモデルでしょう。

 

9. 競合

 

家具レンタル自体は昔からあって、小さな家具屋さんなどが副業的な感じで行なっていました。そこに、レンタル専門のCLASが参入してきた感じです。CLAS以外にも、47インキュベーション株式会社が「kaggレンタル」という名前で国内で家具レンタル事業をしています。ただし、Kaggは家具の中でもオフィスチェアに絞っており、B向けと言えるでしょう。一脚あたり990円からレンタルすることができ、新品かつ送料無料で届けてくれます。また、レンタルを2年間継続した商品は、そのまま無償で譲り受けることができるそうです。 

 海外でもFeatherという会社が家具レンタル事業をやっています。2017年4月に設立されたばかりの会社で、資金調達額は$3.5Mということなので、まだ規模は大きくないです。

 

10. 差別化要素

 

CLASの最大の強みは、なんといってもその安さでしょう。家具屋さんが提供するレンタル家具よりも1/3は安いです。しかも、これに加えて配送料から保険まで全て無料という点がすごいです。この安さには、流石に驚いてしまいます。

また、クオリティーもかなり良いらしいです。上質な素材を使って、シンプルで洗練されたデザインで統一しているとのことです。ユーザーからもかなり良い評価を得ているらしいです。

 

11. 現時点での進行度

 

ローンチの2018年8月29日時点で5000人が事前登録したそうです。割とイメージしてたよりも多いです。家具は、「ソファ」「テーブル」「ベッド」の順で利用意向が高いのだとか。一番安い椅子が入ってないのは意外です。

おとといの20日には、ユニオンテックとオフィスの空間創造事業に関する提携を結んだと発表しました。ユニオンテックは、オフィスやショップを中心にブランディング・設計デザイン・施工をトータルでプロデュースを行う事業をしている会社です。これは、CLASが一般消費者向けだけではなく、法人向け家具レンタル事業にも参入したことを意味するので注目です。ちなみに、オフィスの移転は総コストの15~20%程度が家具費用として発生するらしいです。

 

12. 新たな挑戦

 

初代バチェラーさんによると、2018年内は、「とにかく顧客満足度を上げていきたい」とのことです。

今後の展開としては、B向けの家具レンタルを進めていくこと、自社ブランドに加えて家具好きのユーザー向けに既存ブランドの家具をラインナップに加えること、家具だけではなく、家電やファブリックなど暮らしにかかわる商品も扱う予定とのことです。特に法人向けの家具レンタルは、一般消費者向けの家具レンタルよりも売上が高くなりそうらしいので期待できそうです。

 

 

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評価

 

以上がCLASの概要です!ここからは、CLASを五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★ ★

 

戦略性      (戦略的に経営ができているか)

★ ★ ★

 

 

CLASは、恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」の初代バチェラーを務めた久保裕丈さんが手がける新事業です。正直、バチェラーに出るような女好きだから大したことないだろうなと思っていましたが、蓋を開けてみるとかなりのやり手です。同じ取締役の白河さんがやり手なだけかもしれませんが、どちらにしろ、ベンチャーがここまで安くするには相当な知識とコネクションが必要だったと思います。あっぱれです。

これからの課題としては、ユーザーの継続率でしょう。月額制を取っているということで、ユーザーがどれだけ長期でサービスを使ってくれるかにかかっています。イケアの普通の椅子が6000円くらいで、粗利益率が44%と言われているので、原価は天順計算で3360円です。同じクオリティーの家具を、540円でCLASは提供しているので、7ヶ月で原価を回収できる計算になります。インテリアWebマガジンを提供しているアイリスの調査によると、模様替えの頻度は60%の人が半年に一回しているということです。つまり、最低でも6ヶ月+6ヶ月使ってくれたらなんとかなる計算です(もちろんそんな簡単ではないと思いますが)。だから、久保さんは「とにかく顧客満足度 を上げていきたい」のでしょう。

ということで、CLASに取ってローンチして3ヶ月の今が、一番きつい時期のはずです。このビジネスが成功するかは資金が尽きる前に満足度を一定水準まであげることでしょう。ぜひ頑張ってください!(ビジネスも)

 

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登録不要のAI採用!!scoutyの評価

 

今回は株式会社scoutyAIヘッドハンティングサービス「scouty」を評価していきます!

 

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1. 「Scouty」とは

 

日本初の登録不要のエンジニア向けAIヘッドハンティングサービス

 

2. サービスのカテゴリー

 

採用、転職、AI

 

3. 背景

 

主な背景は3つあると考えられます。

・企業は、採用候補者にいい関係性を継続的に築くことが難しい

・候補者が転職するタイミングを見極めるのは大変

・技術系の候補者には、適切なスキルの評価(扱える言語など)をしなくてはいけないため、面倒。そのため、求められている職と候補者のスキルのミスマッチが起きてしまうこともある。

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・企業側が、将来採用するかもしれない候補者を、継続的に見ておきたい!

・採用側は、自分のスキルや影響力、前職の役職などを正確に評価してくれる適切な企業に転職したい!

などといったニーズをScoutyは解決しています。

 

5. ターゲット

 

現在のscoutyの主なターゲットはエンジニアです。エンジニアは他の職業と違って、ネット上で個人の技術や技術系のブログを運営されている方が多いため、個人のスキルを可視化することができます。

 

 

6. ターゲット市場

 

scoutyがターゲットとしている市場は、転職採用市場です。2016年は306万人の国内の転職者がいました。大体、一人当たりの採用コストが50万から60万くらいが相場らしいので、約1兆8000億の市場規模だと推定できます。

 

7. サービス内容

 

エンジニアが利用する、SNSや技術情報共有サービス、ブログなどのインターネット上に公開されているオープンデータを基に人工知能が分析し、より活躍できる企業を提案します。オープンデータを扱うため、登録の必要は一切ありません(逆に言えば勝手に分析されているということにもなります)。

scoutyが分析するに指標としては、主に「技術力」「ビジネス」「影響力」の三つです。技術力は個人の技術的なスキル、ビジネスは経験した職歴、影響力はSNSのフォロワー数などを見ています。

またscoutyは、事前に候補者の転職予測もすることもでき、より転職しやすい傾向にある候補者に適切にアプローチしていくことができます。候補者にとっては、転職を検討するタイミングでスカウトメールを受け取ることができるため、転職サイトに登録したりエージェントに登録するといった活動を行わずに転職できます。ホームページでは、scoutyをヘッドハンティングサービスと紹介していますが、実際にはヘッドハンティングをするまでの継続的な候補者へのアプローチを助ける(CRMのような)サービスといった方が正しいでしょう。

最近は、検索内容に合わせてレコメンドされたユーザーだけでなく、SNSアカウントを入力することで候補者をタレントプール(採用候補となる可能性がある人材を蓄えておくデータベース)に追加できる機能も加わりました。

 

 8. ビジネスモデル

 

今までscoutyは、利用料月10万円と初期導入費用の30万円。採用に成功すると、求職者の年収の10%を手数料として徴収するプランでビジネスを展開していましたが、このプランを廃止して、今は月額15万円のプラン1本のみとしています。

 

9. 競合

 

エンジニアの採用市場自体には多くの企業が参入しています。スカウト形式でエグゼクティブクラスを採用するビズリーチであったり、企業側がエンジニアの求人を掲載する形式だと、マイナビ転職やパーソナルキャリア(旧インテリジェンス)が提供するDodaなど。ちなみに、インテリジェンスの創業者宇野さんは、サイバーエージェントの藤田さんに創業資金を投資した人でも有名です。

しかし、エンジニア採用のCRMのようなことをするプレイヤーはscoutyにはいなく、うまくポジショニングをとっていると思います。

 

 

10. 差別化要素

 

scoutyの強みは、2つあると考えられます。

一つ目が、候補者にアプローチの適切なタイミングを通知してくれる点です。こうすることで企業の採用担当者は、候補者のステータスを常時確認しておく必要はないので、企業側の負担が軽減されます。

二つ目が、成約率です。これまでのエンジニア採用では、スカウトメールを120通から300通ほど送って、ようやく1件成約するかどうか。成約率は1%を大きく下回ります。それに対して、scoutyの成約率は、1.2〜1.4%。これは、適切なタイミングでアプローチできるのからなのでしょうか。今後は、2.5%の成約率を目指していくみたいです。

 

11. 現時点での進行度

 

scoutyの正式版は、2018827日にリリースされました。β版では、約50社がscoutyを導入し、同サービスを通じて20数名のエンジニアが転職をしたということです。

 

 

12. 新たな挑戦

 

新たな挑戦として、エンジニア以外の職業にもターゲットを広げていくそうです。

 

 

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評価

 

以上がscoutyの概要です!ここからは、scoutyを五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ 

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★ ★

 

戦略性      (戦略的に経営ができているか)

★ ★ ★

 

 

scoutyが成功するかは、候補者が自らが転職したいと思っていなくても、他の企業から継続的にアプローチされたいかにかかっていると思います。この仮説が正しいと証明できるなら、これからもエンジニア採用のCRMとして市場でも勝ち残っていけると思います。ただ、どのようにしてエンジニア以外の職業を採用できるようにするかは疑問です。というのも、エンジニアは自らの功績をGithubやQiitaのような技術情報サイトに載せることができますが、文系職業の人はそういうのがありません。今後も注目していきたいと思います!

 

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メルカリが買収したクルマサービス!!CARTUNEの評価

 今回は、メルカリが買収して話題になった、マイケル株式会社のクルマサービス「CARTUNE」を評価していきます!

 

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1. 「CARTUNE」とは

 

クルマ好きが写真を投稿したり見ることができるコミュニティサービスです。

 

2. サービスのカテゴリー

 

クルマ、SNS

 

3. 背景

 

愛車にオリジナリティ溢れるカスタムをしていく人が昔から多数存在します。自分の収入をすべて愛車に捧げる人もめずらしくはありません。昨今若者の車離れが叫ばれているとはいえ、このようなクルマ好きの熱狂的なファンがいます。また、このようなクルマ好きが抱える問題として、知り合いに趣味を共感してくれる人がいないことです。FacebookTwitterでクルマに関することを共有したとしても、周りは普通の友達ばかりなので、なかなか理解してもらえないそうです。

 

4. ニーズ

 

この背景から生まれる、

・愛車やカスタムの自慢をしたい!

・他の人のカスタムを参考にしたい!

・同じクルマ好きと繋がりたい!

というニーズをCARTUNEは解決しています。

 

5. ターゲット

 

CARTUNEのターゲットは、東京ではない場所に住む「マイルドヤンキー層」と呼ばれる20代〜30代の男性です。東京でない理由として、東京では熱狂的なクルマ好きが少ないそうです。

 

 

6. ターゲット市場

 

CARTUNEが最終的にターゲットとするであろう車のパーツの中古売買市場は、600億円の市場規模と言われています。直近の3年で10%の成長をしているそうです。

 

7. サービス内容

 

CARTUNEでは、クルマ好きが、愛車の写真やカスタム・ドレスアップパーツの写真・動画を投稿したり、他のユーザーの投稿を楽しむことができます。クルマのInstagaramのようなサービスです。投稿は、パーツ、車種、メーカーなどからも検索することができます。

 

 8. ビジネスモデル

 

現在「CARTUNE」は、マネタイズをしていません。後ほどでも述べますが、メルカリに買収されたことによって、クルマの中古パーツの売買という分野でマネタイズが可能になるのだと推定しています。というのも、CARTUNE上で知り合ったユーザー同士が、パーツ売買をするということが積極的に行われているらしく、そこでの取引でメルカリなどが使われているのでしょう。

 

9. 競合

 

現在「CARTUNE」は、マネタイズをしていません。後ほどでも述べますが、メルカリに買収されたことによって、クルマの中古パーツの売買という分野でマネタイズが可能になるのでしょう。というのも、CARTUNE上で知り合ったユーザー同士が、パーツ売買をするということが積極的に行われているらしく、そこでの取引でメルカリなどが使われているらしいです。

 

10. 差別化要素

 

CARTUNEの強みは、コミュニティー形成に特化していることです。

初めからログイン無しでも投稿や閲覧できるような仕組みになっており、投稿してもすぐにLikeがくるらしいです。インストールしたユーザーが1日以内にユーザー登録する率は60%近くあり、7日後の継続率は30%とものすごい数字です。また、先ほど述べたユーザー同士のパーツ売買やユーザー同士のオフ会など、非常にユーザードリブンなコミュニティになっています。

 

11. 現時点での進行度

 

2018年10月時点の達成度として、アプリは65万ダウンロード、アプリの月間アクティブユーザーは約30万人だそうです。CARTUNE自体の運営開始が、2017年5月なので、わずか一年半くらいで達成したことになります。

 

12. 新たな挑戦

 

 

2018年10月にメルカリが、CARTUNEを運営するマイケル株式会社を子会社化することを明らかにしました。金額に換算すると約15億円での買収だそうです。子会社化によって、マイケル側は個人間のパーツ売買をもっとサポートしていく方針で、メルカリ側としてはCARTUNEに蓄積された自動車やパーツに関するデータやユーザー基盤、コミュニティと連携することで、同カテゴリーをさらに強化していくそうです。

 

 

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評価

 

以上がCARTUNEの概要です!ここからは、CARTUNEを五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ ★ ★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★ ★

 

戦略性      (戦略的に経営ができているか)

★ ★ ★ ★

 

 

CARTUNEは、コミュニティサービスの理想的な形だと思います。コミュニティーの質がものすごく高く、ユーザードリブンの世界観を築いています。メルカリと提携したことで、不安のあったマネタイズの部分も解消され、よりコミュニティーの質が磨かれていくと思います。ちなみに、マイケルの創業者は、ソーシャルランチを創業してDounutsに売却したのち、10代を中心に大ヒットした動画コミュニティ「MixChannel」をプロデュースした福山誠氏さんです。

疑問点や懸念点はありません!

 

もっと詳しくいろんなサービスを知りたい人向けに、

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高校生起業家によるレシート買取アプリ!!ONEの評価

 

 今回は、以前10円でレシートを買いとってくれるとして話題になった、ワンファイナンシャル株式会社のアプリ、「ONE」を評価していきます!

 

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1. ONE」とは

 

レシートを撮影すれば、即現金化してくれるレシート買取アプリです。

 

2. サービスのカテゴリー

 

金融、画像認識

 

3. 背景

 

近年、人工知能機械学習、そしてそれらを動かすチップなどの発展により、大量のデータを早く処理することができるようになったからです。そうすることで企業は、顧客のニーズに即した速くて精緻な分析をすることが可能になります。しかし、ここでひとつ問題がおきます。それは、分析するデータが足りないということです。そのため、データに関するニーズは以上なスピードで高まっています。

 

4. ニーズ

 

この背景から生まれる、

・データ(特に購買データ)が欲しい!

というニーズをONEは解決しています。

 

5. ターゲット

 

ONEの主なターゲットは、

・購買データを使いたいBtoC企業

・お金をコツコツ溜めたい消費者

 だと思います。具体的な消費者の特徴などは見つかりませんでした。

 

6. ターゲット市場

 

オープンデータ(著作権や個人のプライバシーを尊重した上で取引されるデータ)に市場規模は、推定1.0~1.2兆円の市場規模だと言われています。ちなみに、世界のビックデータ市場は、2020年で20兆円になると言われています。しかし、これはデータの取得から分析、そして分析されたデータを活用しての意思決定までの全てのプロセスを含めているので、この数字と言えるでしょう。

 

7. サービス内容

 

当初はどんなレシートでも1ユーザーあたり1日10枚(100円)まで撮影をするだけで現金に変えられるアプリでしたが、サービス停止後から数日後はキャンペーンでのレシート買取に変更し、ガソリンスタンドのレシートに始まって、保険証券の写真と様々なキャンペーンをしています。

2018年8月からは、アンケートに回答してお金をもらうという機能も追加しています。

2018年9月のアップデートでは、残高をコーラや、ブラックサンダーなどの商品券と交換できるONE TICKETという機能を追加しました。これまではお金が溜まった後、ユーザーは出金手数料200円を払って全国の金融機関から出金するしかお金の活用方法がなかったので、現金化の選択肢が一つ増えた感じです。

同じく9月のアップデートで、1日1枚限定でどんなレシートでも買い取る機能を追加(一応復活?)しましたが、この機能が使えない時もあるようです。キャンペーンで買い取る機能はずっと続いていて、今は、スタイリング剤、クラフトビールIT名刺などの買取をしています。

 

 8. ビジネスモデル

 

マネタイズの方法は、買い取ったデータを活用したデータビジネスによって収益をあげる方法と、広告を流すモデルの二つあります。

一つ目に関しては、例えば、「女子高生の間では何が流行っていて、何を買っているのだろうか?」のように、ある特定の消費者の購買データが欲しい企業に提供することが考えられます。

二つ目は、レシートを買ったあとの画面に、企業からの広告を出すことで、よりユーザーにあった広告を流すことができます。例えば、ガソリンスタンドのレシートを撮ったユーザーなら、クルマの広告などを流しているようです。

ちなみに、二つ目の広告のマネタイズに関しては、当初は導入していなく、例の騒動以降に付け足されました。

 

9. 競合

 

もともとレシートを買って現金化するというサービスは海外にはあったようです。2016年にアメリカのサンフランシスコから生まれたInfoScoutという企業は、Oneとほとんど同じようにレシートを写真で撮って、それをクレジットカードのようなものに現金化してためておく仕組みです。そこまで、バズった形跡はありませんが、今でもサービスは続いているそうです。

イデアがアイデアのため、なかなか直接的な競合はいないように思えます。ただ、間接的な競合としては、マーケティングリサーチ会社などがあると思います。そもそもONEは購買情報しか扱わないため、消費者が何の目的のためにそれら商品を買ったのかとか、買う際にどのような商品と迷ったのかという購買までの過程の情報は手に入れることができません。リサーチ会社は対照的に、購買情報も含めた、これら購買過程の情報をインタビューなどで手に入れることができます。

 

10. 差別化要素

 

ONEの強みは、購買情報に特化していることだと思います。

まず、レシートを写真で撮ることによって、実際にその人が何を買ったのかという正確な情報を入手することができます。インタビューなどでは、正確性がかけていたりするので、ONEから得られる情報は、とても正確な情報源となります。

また、ユーザーが長くアプリを使い続けることで、継続的にある特定の人物の購買情報を追跡することができます。これは、おそらく企業側からして一番のメリットになるでしょう。

 

11. 現時点での進行度

 

2018年6月にローンチし、わずか1日でサービスが停止してしまったことはいろんなメディアに大きく取り上げられました。ワンファイナンシャルによると、買い取りを停止するまでの約16時間で、約7万人のユーザーから合計約24万5000枚の買い取り依頼があったそうです。これは、予想の750倍の買取枚数だったとか。

それ以降は、買い取るレシートの種類を限定したり、買い取る枚数1日一枚にしたりと、大幅なサービスの変更をしています。ちなみに現在のユーザーの数は、数十万人単位らしいです。

 

12. 新たな挑戦

 

現在高校三年生であるCEOの山内さんによると、ワンファイナンシャルは情報を溜めて運用する"情報銀行"を目指しているそうです。彼曰く、

"情報を運用して生まれたお金をきちんとユーザーに還元し、ユーザーがそのお金を自由に使える流れを作りたい"

とのことです。

今の時点では、ONEに新たな機能を追加するような話はないです。あの騒動の後なのですので、まだまだ現状改善に時間がかかるでしょう。

 

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評価

 

以上がONEの概要です!ここからは、ONEを五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

 ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★ ★ 

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

 ★ ★

 

戦略性      (戦略的に経営ができているか)

  

 

疑問点は二つあります。

一つは、企業はどれだけ購買データが欲しいかということです。それによって、今後どのような種類のレシートを扱うかも決まってくると思います。

二つは、購買データをどのような価格で提供しているかという点です。リサーチ会社よりも安い値段で提供しているかどうかが気になります。これら二つによって、将来性は大きく変わってくると思います。

 

持続性にはかなりの問題がある思います。

まず、「どんなレシートでも10円で買い取るサービス」と聞いて個人情報登録をしたユーザーをどう説得するかでしょう。そもそも、自らの情報や時間を対価に現金化できるサービスは昔からあります。残念ながら、これらのサービスは怪しく思われることが多いです。

二つ目が、金額の大きさです。おそらく「One Ticket」を導入したのは、そこまでお金を貯めなくても商品と変えられるという点を訴求するためだと思われます。つまり、引き出すまでの額を貯め続けるという途方もない作業に疲れてしまって、サービスを辞めてしまうユーザーを引き止めるための新しい機能だと言えるでしょう。とはいっても、三十円くらいのブラックサンダーを買うために、このサービスを使う人はいないでしょう。

 

評価点も、二つです。

ONEの最大の評価点としては、やはりイデアの奇抜性でしょう。レシートの写真を撮るだけで、お金がもらえると聞いたら、かなりの消費者は訴求されると思います。

それに加え、ONEをもとにした新たなビジネス展開も非常に魅力的です。"情報銀行"に実現可能性があるかはともかく、そのようなポジショニングは大企業では取れないでしょう。

 

これからどのように戦略を練って運営していくのか。高校生起業家のお手並み拝見です。

 

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目指すは20代で1000億円企業!!Kurashiruの評価

 

 今回は26才の若手経営者が率いるdely株式会社の料理アプリ「Kurashiru」を評価していきます!

 

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1. 「Kurashiru」とは

 

簡単でおいしい料理の作り方の動画を見ることができる料理アプリです。

 

2. サービスのカテゴリー

 

料理、動画

 

3. 背景

 

Kurashiruを立ち上げた時は、料理動画を単独で扱うアプリはなかったらしいです。すでにクックパッドなどのウェブで見ることができる料理サービスはありました。しかし、消費者は、いつでも手元にあって日常的に使えて、見たいときにパッと検索して簡単に見られるものを求めていました。

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・簡単に料理を検索したい!

・簡単に料理を作ることができるツールが欲しい!

・いつでも料理を考えられるようにしたい!

などといったニーズをKurashiruは解決しています。

 

5. ターゲット

 

Kurashiruの主なターゲットは、20代から40代の女性です。

 

 

6. ターゲット市場

 

ターゲットとしている市場は、料理レシピ市場と、そこから展開される生鮮市場の二つでしょう。

料理レシピ市場に関しては、具体的な数字を掴むことはできませんでしたが、業界シェア一位のクックパッドのレシピサービス事業の売上高が130億程なので、少なくて200億、多くて300億円くらいの市場だと思います。

これに対して、生鮮の市場規模は、年間15兆円とも言われる大きな市場です。この架け橋をすることが、Kurashiruの目標だと思います。

 

7. サービス内容

 

Kurashiruのサービス内容は、とてシンプルで、気に入った料理の写真を見つけてタップするだけで、その料理の作り方の動画と詳しい材料を見ることができます。

 

 8. ビジネスモデル

 

Kurashiruのマネタイズ手段は2つあります。

一つ目が、月額480円で人気レシプのランキング検索ができる有料会員サービスです。しかし、憶測ですが、有料会員の伸び率を発表していないので、あまりうまく進んでいないように思えます。

二つ目が、タイアップ広告です。動画内で、スポンサー企業の提供された食品や調理器具を使うことでの広告効果を対価に、お金をいただきます。これがKurashiruのメインの収入源となっているようです。

9. 競合

 

国内の大きな競合としては、「クックパッド」と「DELISH KITCHEN」の二つが挙げられます。

まず、料理動画ではなく料理画像を提供するのが、クックパッドです。運営側ではなく、ユーザーが直接投稿する両サイドのプラットフォームです。料理レシピ業界の古株で、DAU(1日に訪れるユーザーの数)もKurashiruを上回っています。何よりも、SEOで常に料理の検索結果の上位に来るため、膨大な広告費用を投下する必要がないことは、最大の強みでしょう。

次に、DELISH KITCHENは、Kurashiruとほとんど同じの料理動画アプリです。決定的な違いは、アマゾンジャパンと連携しており、レシピの調理に必要な食材をAmazonフレッシュでの購入ができるということです。

Kurashiruは海外にも展開しているため、料理動画サービスを提供しているアメリカのテイスティや同じくアメリカのテイストメイドなども競合と言えるでしょう。

そして、なにより最近の競合としては、TikTokが挙げられます。僕も驚いたのですが、TikTok内で、料理の動画を挙げている人もいるらしく、しかも結構受けがいいらしいです。おそろしいです。

 

10. 差別化要素

 

Kurashiruの強みは、2つあると考えられます。

一番の強みは、低コストで質の高いコンテンツを量産できるシステムにあります。料理動画をとる専用のスタッフが、全員で30名ほど在籍しており、そのうち毎日10人ほどがオフィス内のスタジオで各自5本ずつ、合計1日50本の動画を作成しています。しかも、コンテンツ作りがフォーマット化されているため、低コストで質の高いコンテンツが量産できるわけです。

CEOの堀江さん自身が公言している二つ目の強みは、システムの優位性です。適切なタイミングで適切なコンテンツを適切な場所に置くことをシステムの優位性と呼んでいるそうで、これによって戦略的にユーザーを惹きつけているみたいです。

 

11. 現時点での進行度

 

Delyは2017年10月期の売上が2億8900万円、営業損益が△30億6700万円と大幅な赤字です。この大きな要因が、人件費などの膨大な固定費が動画作成にかかっていることだと思われます。

2018年6月時点で1200万ダウンロードを達成し、レシピ動画数が世界一になりました。ちなみに1000万ダウンロード達成の早さは、スマートニュースと同じ早さらしいです。メルカリよりは、半年近く遅いのだとか。

2018年7月には、同業のもぐーを買収しました。delyの最初の買収案件となります。

 

12. 新たな挑戦

 やはり、今後の展開で注目しなくてはいけないのは、Yahooとの関係でしょう。2018年7月にYahooがdelyに93億円を出資しました。CEOの堀江さんの株式比率をそのままにしたまま、既存の株主から買い取ることでdelyの株式の45.6%の比率を持つことが可能になったらしいです。

これによって、delyはYahooから助けを得ながら堀江さん経営権は守られ、Yahoo側も営業利益を決算に取り込めるようになります。他にも、Yahooの検索エンジンSEO対策や、yahooショッピングLiveを活用したライブコマース事業や、EC事業など多くのチャンスがあるとのことです。

堀江さん曰く、この提携は、delyが一兆円企業になる布石らしいです。ちなみに、堀江さんが公言しているこの1兆円企業についてですが、Techcrunch tokyo 2018で堀江さんがラウンジで話されていた時は、みんなが1000億と言っている中、ゼロを一つつけないとインパクトがない的なことを言っていました笑

 

 

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評価

 

以上がKurashiruの概要です!ここからは、Kurashiruを五段階評価していきます!今回からは、新たに評価の基準に「戦略性」を付け加えました!戦略的に経営ができているかという意味で使っていきます。

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ ★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

 

戦略性      (戦略的に経営ができているか)

★ ★ ★ ★ ★

 

サービスで差別化を生んでいるというよりも、そのサービスをどう生かすかの戦略の方で差別化をしているイメージがあります。これは、堀江さんの戦略家としての才能でしょう。特に、 FacebookなどSNSメディアを活用した分散型メディアとして始めた点や、ウェブではなくアプリに注目したこと、デジタル広告やテレビCMなどに積極的に投資してきたことは大きいと思います。おそらく、kurashiruに関しては、サービスよりも経営での差別化が効いている珍しいスタートアップです。経営のセンスはものすごくあるのだろうなと勝手に思っています笑

 

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インテリアのSNS!RoomClipの評価

 

 今回はTunnel株式会社が提供する、インテリアSNSの「RoomClip」を評価していきます!

 

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1. 「RoomClip」とは

 

部屋のインテリアをテーマにした写真共有SNS

 

2. サービスのカテゴリー

 

インテリア、SNS

 

3. 背景

部屋のインテリアについては、ワンポイントでも自分なりのこだわりを持っていたり、工夫しているという人がほとんど。けれど、なかなか自分の自慢のインテリアを見せる機会は少ないです。同じよう、自分のインテリアで何か工夫をしようとしても具体的にどうすればいいかわからず、困ってしまう人も多いです。

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・自分の家のインテリアを自慢したい!

・他の人のインテリアの工夫を参考にしたい!

などといったニーズをRoomClipは解決しています。

 

5. ターゲット

 

RoomClipの主なターゲットは、30代、40代の主婦層です。

 

 

6. ターゲット市場

 

ターゲットとしている市場は、インテリア市場だと思われます。2016年のインテリア市場は、前年比9.0%増の1兆0404億円でした。今後とも、伸びるであろう成長率の高い市場です。主なプレイヤーとしては、ニトリや大塚家具などがいます。

 

7. サービス内容

 

RoomClipは、インテリアに特化したインスタグラムのような感じです。タイムラインにはユーザーが載せた部屋の写真がインスタグラムのように並んでいます。気にいった写真は保存できたり、実際に載せた本人にコメントができることで、どのような家具を使っているのかなどを知ることができます。

 

 8. ビジネスモデル

 

RoomClipのマネタイズ手段は大きく分けて2つある。

一つ目はアフィリエイト手数料です。RoomClipでは、ユーザーが写真に写っているインテリアなどのアイテムをタグ付けできます。それぞれのアイテムページに設置されたリンクを通して商品が購入された場合、手数料が入る仕組みです。ユーザーに報酬が入ることはありませんが、それでも全体の20%の写真にタグがつけられているそうです。

二つ目のマネタイズ手段は、インテリアや家具をあつかう企業やECサイトへの写真販売です。なかなか聞いたことがないマネタイズの方法ですが、これがRoomClipのメインの収入源となっています。

 

9. 競合

 

大きな競合としては、「Instagram」と「houzz」の二つが挙げられます。

昨日投稿したコスメアプリLipsでも述べましたが、Instagramは、今年の6月から投稿された写真にタグづけをして、ECサイトにつなぐことができる「ShopNow」という機能が解禁されたばかりです。つまり、ユーザーは投稿された写真を見て、欲しい商品はInstagramから簡単に買うことができるようになりました。Instagramにも素敵なインテリアもしくは、部屋の写真を扱ったアカウントは数多くあるので、競合となるでしょう。

Houzzは、アメリカのユニコーン企業時価総額が1000億円以上の未上場企業)であるHouzzのアプリです。どちらかというと、インテリアよりもそもそもの家の設計や家自体の外観に重きを置くInstagramのようなアプリですが、インテリアも十分扱っています。また、RoomClipと同じようにECサイトで家具が買えたり、独自の機能として、インテリアコーディネーターや建築家と連絡がとれたりします。SNSのようなコミュニティーは存在しないアプリですが、競合であることは間違い無いです。

10. 差別化要素

 

RoomClipの強みは、インテリアを中心に築かれたコミュニティーですInstagramなどでは、写真が並べてあるだけで、そこから生じるユーザー同士のコミュニケーションはあまり活発ではありません。しかし、RoomClipはインテリアに特化したSNSなので、言ってみればインテリア好きしか集まらないわけです。なので、「この家具いいですね!」とか「部屋の予算はおいくらでしたか」などより密なコミュニケーションを取ることができます。そうすることで、ユーザーはより投稿したくなるようなインセンティブも与えられます。このように、RoomClipはコミュニティーの価値が非常に大きいと思われます。

 

11. 現時点での進行度

 

2017年7月に8億円の資金調達をしました。この時点での月間訪問ユーザー数は、270万人ということで、かなり多くてびっくりしました。この資金を何に使っているのかは、公表されていませんが、おそらくマネタイズの方に使っているのではと思います。

 

12. 新たな挑戦

 

特に、現時点では新しいことに挑戦するニュースは見当たりませんでした。

 

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評価

 

以上がRoomClipの概要です!ここからは、RoomClipを五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ ★ ★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

 

 

やはり、インステリアを中心としたコミュニティーという強みは大きいです。一見すると、インスタグラムと変わらないのではと思ってしまいますが、実際に使ってみるとそのコミュニティーの密さに驚いてしまいます。

ただ、Lipsの時と同じようにマネタイズができるのかは疑問です。せっかく大量の写真があるのだから、インテリアコーディネートツールを目指す方向で、自動で家具の組み合わせとかを選んでくれたり、レイアウトを考えてくれたりしてくれる仕組みもあったらいいのになーなんて思っていました。おそらく、そう簡単な話では無いのでしょう。今回は以上です!

 

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