初代バチェラーの野望!!CLASの評価
今回は初代バチェラー率いる株式会社CLASの家具のレンタルサービス「CLAS」を評価していきます!
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1. 「CLAS」とは
家具のレンタルサービス
2. サービスのカテゴリー
家具、レンタル、シェアリング
3. 背景
主な背景は2つあると考えられます。
・ものを所有するのではなくて、使いたい分だけ使うというシェアリングの文化が生まれた。身近な例でいうとメルカリ、他には民泊やカーシェアなども人々の生活に身近なものになってきている
・リーマンショック以降、消費者が安い家具を求めるようになったこと。大塚家具の業績不振も元を辿れば、高級家具という路線がうまく行かなくなって中途半端になってしまったことが原因の一つにある。
4. ニーズ
これら背景から生まれる、
・家具を買うのではなくレンタルしたい
・現在使っている家具が古いので、買い替えで利用したい!
・安い家具が欲しい!
などといったニーズをCLASは解決しています。
5. ターゲット
CLASの現在のターゲットは、20代後半~30代前半の独身者だそうです。約8割が1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)のユーザーで、居住地は世田谷区、目黒区、港区が中心とのことです。
6. ターゲット市場
CLASがターゲットとしている市場は、家具レンタル市場です。矢野経済研究所によると、2013年度の家具レンタル市場の市場規模は535億円だったらしいです。今は、シェアリングの文化もあるのでこの2倍の1000億円はあると思います(年率15%の成長と仮定)。
7. サービス内容
月々500円から好みのインテリア(家具)をレンタルできます。料金は椅子が500円から、ダイニングテーブルが2000円から、べッドが1000円から、ソファが3000円からとなっています。
レンタル料金には配送料のほか、組み立て、設置費用や保険料まで含まれていて、通常の使用内の汚損、破損なら修理費用はかからないそうです。もし家にいらない家具があって、買い換えたい場合はCLASが有料で買い取るため、粗大ごみに出す費用や手間もかからりません。
また、ユーザーの過失により家具を全損または半損した場合でも、請求金額は最大で月額レンタル料金の2カ月分以下に抑えています。
さらに、家具を利用しはじめて半年を越えていれば、無料で家具の交換や返却が可能となっています。
8. ビジネスモデル
CLASでは、家具の調達コストを下げるために、オリジナルの家具を中国で製造しています。CLAS取締役の白河さんがもともとインテリア家具の輸入や販売事業を手がける会社を10年以上やっていて、現地のネットワークなども駆使して極力原価率を抑えるような仕組みを築いているそうです。簡単に言えば、まとめて買って安く提供するビジネスモデルでしょう。
9. 競合
家具レンタル自体は昔からあって、小さな家具屋さんなどが副業的な感じで行なっていました。そこに、レンタル専門のCLASが参入してきた感じです。CLAS以外にも、47インキュベーション株式会社が「kaggレンタル」という名前で国内で家具レンタル事業をしています。ただし、Kaggは家具の中でもオフィスチェアに絞っており、B向けと言えるでしょう。一脚あたり990円からレンタルすることができ、新品かつ送料無料で届けてくれます。また、レンタルを2年間継続した商品は、そのまま無償で譲り受けることができるそうです。
海外でもFeatherという会社が家具レンタル事業をやっています。2017年4月に設立されたばかりの会社で、資金調達額は$3.5Mということなので、まだ規模は大きくないです。
10. 差別化要素
CLASの最大の強みは、なんといってもその安さでしょう。家具屋さんが提供するレンタル家具よりも1/3は安いです。しかも、これに加えて配送料から保険まで全て無料という点がすごいです。この安さには、流石に驚いてしまいます。
また、クオリティーもかなり良いらしいです。上質な素材を使って、シンプルで洗練されたデザインで統一しているとのことです。ユーザーからもかなり良い評価を得ているらしいです。
11. 現時点での進行度
ローンチの2018年8月29日時点で約5000人が事前登録したそうです。割とイメージしてたよりも多いです。家具は、「ソファ」「テーブル」「ベッド」の順で利用意向が高いのだとか。一番安い椅子が入ってないのは意外です。
おとといの20日には、ユニオンテックとオフィスの空間創造事業に関する提携を結んだと発表しました。ユニオンテックは、オフィスやショップを中心にブランディング・設計デザイン・施工をトータルでプロデュースを行う事業をしている会社です。これは、CLASが一般消費者向けだけではなく、法人向け家具レンタル事業にも参入したことを意味するので注目です。ちなみに、オフィスの移転は総コストの15~20%程度が家具費用として発生するらしいです。
12. 新たな挑戦
初代バチェラーさんによると、2018年内は、「とにかく顧客満足度を上げていきたい」とのことです。
今後の展開としては、B向けの家具レンタルを進めていくこと、自社ブランドに加えて家具好きのユーザー向けに既存ブランドの家具をラインナップに加えること、家具だけではなく、家電やファブリックなど暮らしにかかわる商品も扱う予定とのことです。特に法人向けの家具レンタルは、一般消費者向けの家具レンタルよりも売上が高くなりそうらしいので期待できそうです。
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評価
以上がCLASの概要です!ここからは、CLASを五段階評価していきます!
将来性 (需要の高まりが期待できるか)
★ ★ ★ ★
新規開拓性 (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)
★ ★ ★ ★
独自性 (模倣可能性が低いか)
★ ★ ★ ★ ★
持続性 (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)
★ ★ ★
ビジネス性 (儲かる仕組みか)
★ ★ ★
戦略性 (戦略的に経営ができているか)
★ ★ ★
CLASは、恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」の初代バチェラーを務めた久保裕丈さんが手がける新事業です。正直、バチェラーに出るような女好きだから大したことないだろうなと思っていましたが、蓋を開けてみるとかなりのやり手です。同じ取締役の白河さんがやり手なだけかもしれませんが、どちらにしろ、ベンチャーがここまで安くするには相当な知識とコネクションが必要だったと思います。あっぱれです。
これからの課題としては、ユーザーの継続率でしょう。月額制を取っているということで、ユーザーがどれだけ長期でサービスを使ってくれるかにかかっています。イケアの普通の椅子が6000円くらいで、粗利益率が44%と言われているので、原価は天順計算で3360円です。同じクオリティーの家具を、540円でCLASは提供しているので、7ヶ月で原価を回収できる計算になります。インテリアWebマガジンを提供しているアイリスの調査によると、模様替えの頻度は60%の人が半年に一回しているということです。つまり、最低でも6ヶ月+6ヶ月使ってくれたらなんとかなる計算です(もちろんそんな簡単ではないと思いますが)。だから、久保さんは「とにかく顧客満足度 を上げていきたい」のでしょう。
ということで、CLASに取ってローンチして3ヶ月の今が、一番きつい時期のはずです。このビジネスが成功するかは資金が尽きる前に満足度を一定水準まであげることでしょう。ぜひ頑張ってください!(ビジネスも)
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