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登録不要のAI採用!!scoutyの評価

 

今回は株式会社scoutyAIヘッドハンティングサービス「scouty」を評価していきます!

 

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1. 「Scouty」とは

 

日本初の登録不要のエンジニア向けAIヘッドハンティングサービス

 

2. サービスのカテゴリー

 

採用、転職、AI

 

3. 背景

 

主な背景は3つあると考えられます。

・企業は、採用候補者にいい関係性を継続的に築くことが難しい

・候補者が転職するタイミングを見極めるのは大変

・技術系の候補者には、適切なスキルの評価(扱える言語など)をしなくてはいけないため、面倒。そのため、求められている職と候補者のスキルのミスマッチが起きてしまうこともある。

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・企業側が、将来採用するかもしれない候補者を、継続的に見ておきたい!

・採用側は、自分のスキルや影響力、前職の役職などを正確に評価してくれる適切な企業に転職したい!

などといったニーズをScoutyは解決しています。

 

5. ターゲット

 

現在のscoutyの主なターゲットはエンジニアです。エンジニアは他の職業と違って、ネット上で個人の技術や技術系のブログを運営されている方が多いため、個人のスキルを可視化することができます。

 

 

6. ターゲット市場

 

scoutyがターゲットとしている市場は、転職採用市場です。2016年は306万人の国内の転職者がいました。大体、一人当たりの採用コストが50万から60万くらいが相場らしいので、約1兆8000億の市場規模だと推定できます。

 

7. サービス内容

 

エンジニアが利用する、SNSや技術情報共有サービス、ブログなどのインターネット上に公開されているオープンデータを基に人工知能が分析し、より活躍できる企業を提案します。オープンデータを扱うため、登録の必要は一切ありません(逆に言えば勝手に分析されているということにもなります)。

scoutyが分析するに指標としては、主に「技術力」「ビジネス」「影響力」の三つです。技術力は個人の技術的なスキル、ビジネスは経験した職歴、影響力はSNSのフォロワー数などを見ています。

またscoutyは、事前に候補者の転職予測もすることもでき、より転職しやすい傾向にある候補者に適切にアプローチしていくことができます。候補者にとっては、転職を検討するタイミングでスカウトメールを受け取ることができるため、転職サイトに登録したりエージェントに登録するといった活動を行わずに転職できます。ホームページでは、scoutyをヘッドハンティングサービスと紹介していますが、実際にはヘッドハンティングをするまでの継続的な候補者へのアプローチを助ける(CRMのような)サービスといった方が正しいでしょう。

最近は、検索内容に合わせてレコメンドされたユーザーだけでなく、SNSアカウントを入力することで候補者をタレントプール(採用候補となる可能性がある人材を蓄えておくデータベース)に追加できる機能も加わりました。

 

 8. ビジネスモデル

 

今までscoutyは、利用料月10万円と初期導入費用の30万円。採用に成功すると、求職者の年収の10%を手数料として徴収するプランでビジネスを展開していましたが、このプランを廃止して、今は月額15万円のプラン1本のみとしています。

 

9. 競合

 

エンジニアの採用市場自体には多くの企業が参入しています。スカウト形式でエグゼクティブクラスを採用するビズリーチであったり、企業側がエンジニアの求人を掲載する形式だと、マイナビ転職やパーソナルキャリア(旧インテリジェンス)が提供するDodaなど。ちなみに、インテリジェンスの創業者宇野さんは、サイバーエージェントの藤田さんに創業資金を投資した人でも有名です。

しかし、エンジニア採用のCRMのようなことをするプレイヤーはscoutyにはいなく、うまくポジショニングをとっていると思います。

 

 

10. 差別化要素

 

scoutyの強みは、2つあると考えられます。

一つ目が、候補者にアプローチの適切なタイミングを通知してくれる点です。こうすることで企業の採用担当者は、候補者のステータスを常時確認しておく必要はないので、企業側の負担が軽減されます。

二つ目が、成約率です。これまでのエンジニア採用では、スカウトメールを120通から300通ほど送って、ようやく1件成約するかどうか。成約率は1%を大きく下回ります。それに対して、scoutyの成約率は、1.2〜1.4%。これは、適切なタイミングでアプローチできるのからなのでしょうか。今後は、2.5%の成約率を目指していくみたいです。

 

11. 現時点での進行度

 

scoutyの正式版は、2018827日にリリースされました。β版では、約50社がscoutyを導入し、同サービスを通じて20数名のエンジニアが転職をしたということです。

 

 

12. 新たな挑戦

 

新たな挑戦として、エンジニア以外の職業にもターゲットを広げていくそうです。

 

 

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評価

 

以上がscoutyの概要です!ここからは、scoutyを五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ 

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★ ★

 

戦略性      (戦略的に経営ができているか)

★ ★ ★

 

 

scoutyが成功するかは、候補者が自らが転職したいと思っていなくても、他の企業から継続的にアプローチされたいかにかかっていると思います。この仮説が正しいと証明できるなら、これからもエンジニア採用のCRMとして市場でも勝ち残っていけると思います。ただ、どのようにしてエンジニア以外の職業を採用できるようにするかは疑問です。というのも、エンジニアは自らの功績をGithubやQiitaのような技術情報サイトに載せることができますが、文系職業の人はそういうのがありません。今後も注目していきたいと思います!

 

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