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旅行者には必須!ecbo cloakの評価

 

 今回はスタートアップ界の中でも、ものすごい勢いで成長しているecbo株式会社の「ecbo cloak」を評価していきます!

 

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1. 「ecbo cloak」とは

 

荷物を預けたい人と預かってもいい店をマッチングすることで、旅行や日常生活における荷物を事前予約で確実に預けられるwebサービスです。

 

2. サービスのカテゴリー

 

インバウンド、シェアリング

 

3. 背景

 

 コインロッカーは、海外からの旅行者や国内出張者が頻繁に使うものです。現在、日本にはコインロッカーは22万個あると言われていますが、すべての需要を満たすにはあと30万個ものコインロッカーが必要になるといわれています。

 他にも、コインロッカーでは、大きな荷物が入らなかったり空いていなかったりそもそもどこにあるのかがわからないという問題があります。

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・事前に荷物を預けられる場所を知っておきたい!

・大きな荷物を預けたい!

・確実に荷物を預けたい!

・簡単に荷物を預けたい!

といったニーズをecbo cloakは解決しています。

 

5. ターゲット

 

ecbo cloakがターゲットとする顧客は主に、

・短期〜長期の海外からの旅行者

・国内の出張者、旅行者

の二者だと思われます。

 

6. ターゲット市場

 

ecbo cloakが狙う市場は、荷物預かり市場。既にあるコインロッカーの市場は500億円。そして、潜在的な荷物預かりの市場は推定500億円。ecbo cloakは、この残りの500億円の部分を独占することを目指しているっぽいです。

 

7. サービス内容

  1.  まずecbo cloakのユーザーは、旅行日程、預けたい場所、預ける荷物を入力することで、候補場所を検索することができます。
  2. その中から、ユーザーは預ける場所を選択し、事前予約します。予約の通知は荷物を預かるオーナー側へと行き、ユーザーが訪れる推定時間をあらかじめ知ることができます。預けられる場所は、ホテルから郵便局、飲食店など様々です。
  3. 予約当日、ユーザーは、荷物をもって来店します。店のオーナーは、ユーザーの荷物の写真を撮るだけで、荷物を預かった証明書を作ることができます。荷物の写真付き証明メールを確認したら、チェックインが完了。そのまま、ユーザーは手ぶらで観光を楽しむことができます。
  4. 引き取りの時刻になったら、ユーザーは、再度来店し、証明書を見せることで荷物を引き取ることができます。

 

 8. ビジネスモデル

 

バッグサイズのものは、300円/日。スーツケースサイズのものは、600円/日。店のオーナー側が荷物料金の50%を取り、残りの50%がecbo側が得る手数料になります。

 

9. 競合

 

現時点で、荷物預かりを行なっている競合は見当たりませんでした。直接的な競合はいないと思われます。間接的な競合としては、空港の荷物配達サービスであったり、ホテルの宿泊者向けの無料の荷物預かりサービスといったところでしょう。しかし、前者に至っては、UXが非常に悪く、使っている人は多くないと思われます。後者に関しては、宿泊者限定であり、かつ場所も限定されているので、柔軟性は劣ります。分野を超えた競合としては、ゴルフバッグの配達をするDUFL GOLFや、ネットでできる格安倉庫を提供するサマリーポケットだと思われます。いずれにしても、直接的な競合になる可能性は高くないです。

 

10. 差別化要素

 

ecbo cloakの強みは、主に3つあると考えられます。

一つ目が、とてもシンプルでわかりやすいUX。ユーザーは簡単に預ける場所を見つけ、指定の時刻に店に行くだけです。店のオーナー側も、写真をとるだけで済みます。なので、外国人観光客とのコミュニケーションも必要以上に取る必要がありません。ちなみに、この写真をとって証明書とするこの方法は、特許技術らしいです。また、会計に関しても、クレカ払いで済ませることができるため、めちゃくちゃ簡単です。

二つ目は、長期で預けられるということです。ecbo cloakは最大で10日間荷物を預けることができます。幅広いニーズに柔軟に対応することが可能になります。

三つ目が、圧倒的な信頼性です。ecboは誰でもオーナー店になれるというわけではなく、事前にオーナー店としてふさわしいかどうかを審査をします。そうすることで、信頼できる店だけを集められるのです。また、トラブルがあった際は20万円まで保障してくれる制度も設けています。日本なので、大きなトラブルが起きるとは考えられませんが、万が一トラブルがあった際でも保証してくれるならば、知らない人でも安心して荷物を預けることができるでしょう。

 

11. 現時点での進行度

 

今週の2018年11月15日に行われた、TechCrunchのproduct updateというセッションでは、現時点のオーナー店舗の数が一年半で45,000店舗に達したとプレゼン資料に書いてありました。驚異的な成長速度です。

 

12. 新たな挑戦

 

2017年12月には、代表取締役の工藤さんがピッチコンテストで「ecbo delivery」というコンセプトを発表していました。「ecbo delivery」は、預けた荷物を次の目的地に運んでくれるサービスらしいです。「モノの所有を自由にしよう」というミッションをもとに、着実に一歩進んでいるといえるでしょう。2025年までに、グローバル500都市を目標にしているらしいです。

 

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以上がecbo cloakの概要です!ここからは、ecbo cloakを五段階評価していきます!

 

 将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ ★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★ ★ ★ ★

 

やはり、海外旅行客が今後とも増えるということで、圧倒的な将来性はあると思います。日本国内だけではなく、海外で同様のサービスをすることも十分に可能です。また、ecbo deliveyなども新たなコンセプトも打ち出していることからも、横軸方向でのスケールも問題なさそうです。

しかし、私が一番気になるのは、独自性の部分。いくら、写真で荷物を撮って証明書がわりにするのが特許技術でも、正直真似するのは簡単でしょう。おそらく、コンビニがこの分野に参入したら容易に打撃を受けると思います。工藤さん自身も言っていましたが、荷物預かりサービスはオペレーションが非常に簡単なので十分あり得る話だと思います。また、コンビニには、圧倒的な信頼性と数があります。私自身も海外旅行をよくするのでわかるのですが、海外でセブンイレブンを見かけるとすごくホッとします。しかも、数もあちこちにあって一眼でわかるので、預けるのも簡単でしょう。

とはいいつつも、一年半でここまで広げることができたことは本当にすごいです。ちなみに、マーケティングの専任なしで回していたらしいです。おそろしいポテンシャルです。上場も近いと思うので、これからが楽しみです!

 

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