スタートアップを評価するブログ

大学生が今話題のスタートアップのアイデアを評価するブログです。毎日更新していきます!

東大生コンビによるコスメアプリ!Lipsの評価

 

 今回は株式会社AppBrewが提供する、東大生コンビによるコスメアプリの「Lips」を評価していきます!

 

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1. 「Lips」とは

 

"可愛くなりたい"女性に向けた、コスメの口コミアプリです。

 

2. サービスのカテゴリー

 

コスメ、SNS、美容

 

3. 背景

早くからInstagramTwitterなどのSNSに親しんできたデジタルネイティブ世代は、テレビや雑誌などのメディア情報よりも身近な人間関係の口コミや共感を大切にしています。つまり、購買の意思決定が「人ベース」に変化しているといえるでしょう。

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・簡単にコスメのレビューがみたい!

・実際にコスメを使った人の意見を聞きたい!

などといったニーズをLipsは解決しています。

 

5. ターゲット

 

Lipsの主なターゲットは、10代から20代前半のミレニアル世代の女子です。

 

 

6. ターゲット市場

 

ターゲットとしている市場は、コスメ市場だと思われます。2016年のコスメ市場は、前年比8.6%増の2084億円でした。今後とも、伸びるであろう成長率の高い市場です。

 

7. サービス内容

 

Lipsは、コスメに特化したインスタグラムのような感じです。タイムラインにユーザーが載せた商品の写真と、それを使ってみた評価が書いてあります。ユーザーは、目当のコスメを購入する前に口コミを参考にしたり、おしゃれなユーザーをフォローして新しい口コミを探したりすることができます。人気商品ランキング、人気ユーザーランキングなど、様々なコンテンツを通じてより自分にあったコスメ探しができるようになります。

 

 8. ビジネスモデル

 

Lipsは、企業向けには、ブランディング広告と、ユーザーに試作品を提供して商品のフィードバックを得るというサンプリングのサービスの販売を行なっています。アプリ内では、他のECサイトと協力した商品を購買できるページもあり、購買された商品の売上の何%かをもらう仕組みであると推定できます。

 

9. 競合

 

大きな競合としては、「Instagram」と「C Channel」の二つが挙げられます。Instagramに関しては、今年の6月から投稿された写真にタグづけをして、ECサイトにつなぐことができる「ShopNow」という機能が日本で解禁されたばかりです。つまり、ユーザーは投稿された写真を見て、欲しい商品はInstagramから簡単に買うことができるようになりました。Lipsにとっては、大きな痛手となることは間違い無いでしょう。C Channelは、「女子のための動画ファッションマガジン」という位置付けで、メイク、ヘアスタイル、ネイル、料理、家事といった女性の関心の高いテーマを、1分程度の動画で扱うプラットフォームです。内容は、髪の巻き方から男性を虜にする会話術まで様々なものを取り扱っています。もちろん、コスメの商品紹介などもしているため、Lipsの競合に当たるでしょう。ちなみに、C ChannelのCEOは前Line社長の森川亮さんです。これまた関係ないですが、2018年度3月期の売上が前年比およそ2倍の12億5433万円で、当期純利益が22億7069万円の赤字だそうです。これは、Kurashiruを運営するdelyなどと同じく、動画コンテンツを作る膨大な人件費から来ていると思われます。

 

10. 差別化要素

 

Lipsの強みは3つあると考えられます。 

一つ目の強みは、SNSの手軽さを徹底的に追求していることです。誰でも簡単に投稿できるようにすることに力をいれているらしく、やはりいろんな口コミをSNS感覚でチェックし発信できる強みはとても大きいです。

二つ目が、洗練されたUI(アプリの見た目)です。 2018年5月に、デザイナーにも頼んでUIを大幅にリニューアルし、とても大人の女性感が溢れるちょいセクシーなUIになりました。LipsのアプリのUIは、今までみたアプリの中でも群を抜いてイケていると思います。

三つ目が、インフルエンサーの存在です。インスタグラムのように、Lipsにもインフルエンサーがいて、人気のアカウントだと2万人のフォロワーがいる人もいるらしいです。このインフルエンサーが、宣伝をしたり発信をすることで、よりコミュニティーが活性化していると思います。

 

11. 現時点での進行度

 

最近だと、2018年10月に10億円の資金調達をしました。この時のアプリダウンロード数は、150万です。ちなみに、国内のAppStoreの無料総合ランキングで1位も獲得しています。また、ユーザー数の増加に伴い出稿企業も増えており、現在に至るまで国内化粧品メーカを中心に、40ブランド以上の出稿実績があるらしいです。

 

12. 新たな挑戦

 

特に、現時点では新しいことに挑戦するニュースは見当たりませんでした。

 

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評価

 

以上がLipsの概要です!ここからは、Lipsを五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ ★ ★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

 

 

コスメの口コミSNSという面では、大変優れたサービスだと思います。コスメに特化することで、他のSNSでは真似できない特徴を兼ね備えています。特に、先ほど述べた手軽さの部分では圧倒的だと思います。これほどユーザー受けがいいのならば他の国で展開してもうまく行く気がしますが、やはり日本以上にInstagramの存在が大きいのでしょうか。

ただ、一番気になるのが、どのようにしてお金を稼ぐかという一点のみです。Lipsにとって、おそらく今がマネタイズに専念する時期なのでしょうが、コミュニティーアプリという性質上、正直マネタイズは簡単ではないと思います。広告モデルも限界があるでしょう。クックパッドほどのサービスですら、広告収益は確か20億円程だったと思います。これから、どのようにマネタイズしていくのか注目していきたいと思います。

 

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日本のQR決済の先駆者!Origami Payの評価

 

 今回は日本のQR決済の先駆者である「Origami Pay」を評価していきます!

 

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1. 「Origami pay」とは

 

Origami Pay」は、QRコードを専用アプリで読み取って決済をする、QR決済サービスです。

 

2. サービスのカテゴリー

 

決済、Fintech

 

3. 背景

 日本の2016年の段階でキャッシュレス決済比率は19.8%。一方で、海外に目を向けると、各国のキャッシュレス決済比率は韓国の96.4%をはじめとし、イギリスが68.7%、オーストラリアが59.1%となっています。日本政府は2020年までにキャッシュレス比率を2倍の40%を目指す方針を立てました。この背景には、現金では得ることができない決済データの取得があると考えられます。

 また、近年は消費者からしても、財布から取り出したり、お釣りをもらわなければいけないという現金を使う煩わしさを感じている人も多いです。既におサイフケータイがありますが、モバイルFeliCaチップや対応SIMを内蔵した携帯電話や携帯端末でしか利用できないという欠点があります。

 さらに、現金決済では、店舗と来店客の関係は決済した時点で終了しており、購入したユーザーに対して再来店を促すことはできません。

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・(国)  キャッシュレスを進めたい!

・(消費者)現金を持ち歩きたくないし、使いたくもない!

・(店舗) 購買客にまた来店してくれるように販売促進をしたい!

などといったニーズをOrigami Payは解決しています。

 

5. ターゲット

 

Origami Payのターゲットは、

・より顧客と継続的な関係を築きたい店舗

スマートフォンを持っていて、簡単に決済を済ませたい人

だと思います。

 

6. ターゲット市場

 

ターゲットとしている市場は、国内のQR決済市場です。日本国内のQR決済市場は2023年までに8兆円の市場になると言われています。ただ、近年のOrigami Payの動きをみていると、外市場を狙うことも視野に入れていると思います。

 

7. サービス内容

 

消費者と加盟店の二つの目線からどういったサービスなのかをみていきます。

  1. まず、加盟店側はOrigamiが独自に開発したiPadベースのアプリケーションOrigami for Businessをインストールし、かんたんな設定をするだけで、サービスが導入できます。

  2. 消費者は、「Origami」アプリに、クレジットカードVISAMasterCard)もしくは、銀行口座みずほ銀行三井住友銀行)を登録します。

  3. 決済方法は、店員に「Origami Payで支払います」と伝えた後、店側が提示したQRコードを消費者がスマホアプリで読み込み決済する方法と、消費者がスマホアプリで表示したバーコードを店舗側が読み取り決済する2つの方法があります

 

 8. ビジネスモデル

 

加盟店の決済手数料は一律3.25で、初期費用や維持手数料などの固定費はかかりません。

 

9. 競合

 

ちょうど今年2018年に、モバイル決済のプレイヤーが出揃った感があります。送金もでき、加盟店は3年間初期費用0円、決済手数料が0円で導入できるメッセージアプリLineLine pay。同じく期間限定で無料で、Alipayにも対応している、ソフトバンクyahooがインドのpaytmと連携して作ったPaypay。既に楽天カード楽天市場などの楽天経済圏を構築している楽天楽天Payなど、主要なプレイヤーだけでも10社以上が名を連ねています。

その中でも、Origami Payは異質な存在と言えるでしょう。その理由は次の項で説明します。

 

10. 差別化要素

 

 

Origami Payの強みは、3つあると考えられます。

最大の強みが、オープンプラットフォームであるということです。今年9月に、「Origami Conference 2018」にて、「提携Pay」を発表しました。これは、自社の決済システムのAPIを無料で提供することで、他社のアプリでOrigami Payの決済機能を導入できるようにするものです。各社が、顧客の囲い込みを行なっている中、Origami Payだけが、違ったポジショニングをしています。これが、Origami Payを異質な存在にしているのです。

二つ目が、中国のAlipay銀聯国際と提携していることです。Alipayのアクティブユーザーは5億2000万人ということで、訪日外国人の需要にもしっかりと答えることができるようになります。そして、銀聯国際と提携することで世界750万の施設でOrigami Payを使うことが可能になりました。 

三つ目が、独自のクーポンやセール告知を配布する機能です。現金で支払うよりも「◯%引き」になるといった即時割引のサービスを提供しています。非常に消費者にとってもわかりやすく、加盟店側からしても販売促進効果が狙える機能です。

 

11. 現時点での進行度

 

やはり、2018年9月に発表された「Origami Pay」のオープンプラットフォーム化構想は、大きく「Origami Pay」の方向性を変えることになったと思います。同じタイミングで、66.6億円もの大型な資金調達をしており、これまでの投資ラウンドを累計すると88億円となります。

 

12. 新たな挑戦

 

2018年9月の「Origami Conference 2018」では、将来付加する機能についても触れられた。具体的にはクレジット(与信)機能や、トレード(資産運用)機能、ウォレット(送金)機能など。これらをオープンプラットフォームという戦略のもとに展開していくと思われます。

 

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評価

 

以上がOrigami Payの概要です!ここからは、Origami Payを五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ ★ ★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★ ★ ★ ★

 

 

オープンプラットフォーム構造はとても優れてた戦略だと思います。独占という道よりも協調という道を選んだのは本当に軍師のような計算された戦略です。そこから新たに展開するサービスも、将来性は非常にあると考えられます。完璧です。今後とも注目していきたいと思います!(新しいTVCMもすごくセンスがいいと思います笑)

 

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介護問題を解決!Kuraseruの評価

 

 今回は介護問題を解決しようと試みている株式会社Kuraseruの「Kuraseru」を評価していきます!

 

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1. 「Kuraseru」とは

 

在宅療養が困難な患者と介護施設をマッチングし、医療ソーシャルワーカーの退院調整を支援するソーシャルワーカー・ケアマネージャー向けSaaS

 

2. サービスのカテゴリー

 

介護、マッチング、SaaS

 

3. 背景

 医療介護業界のコミュニケーションツールが電話やFAXがほとんどを占めているため対応負担が大きく、医療機関介護施設、在宅サービス間におけるシームレスな情報共有が必須となっています。特に、介護施設探しにかかる負担は大きく、一人のソーシャルワーカー(福祉に関するさまざまな相談に応じる人)が介護探しに使っている時間は、毎月約30時間とされています

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・介護探しを効率化したい!

・簡単に介護施設を探せるようにしたい!

などといったニーズをKuraseruは解決しています。

 

5. ターゲット

 

Kuraseruの主なターゲットは、退院日は分かっているが介護施設がまだ決まっていない患者のために介護施設を探す、ソーシャルワーカー・ケアマネージャーです。

 

 

6. ターゲット市場

 

ターゲットとしている市場は、介護施設マッチング市場だと思われます。居宅、施設サービスを利用する介護者の数が93万人。仮に、一人あたりの紹介料が3万円だとすると、2790億円の市場となる。しかし、全員が病院から介護施設に移る患者ではないので、実際はこれよりも少ないと推定されます。

 

7. サービス内容

 

「Kuraseru」のサービスは主に三つあります。

 

  1. 病院が退院支援を行う際に使用する検索システム。病院の医療ソーシャルワーカーが退院支援の際に在宅復帰が困難な方に対して、エリア、月額利用金額、医療処置の範囲などのニーズをヒヤリングした情報をKURASERUに打ち込むと、最適な介護施設情報を瞬時に検索することができます。ちなみに、介護施設の空床率は7%でといわれています。
  2. 介護施設側から病院へのオファーシステム介護施設側が病院に直接、入所可能のオファーすることができます。また、病院の医療ソーシャルワーカーが承認した介護施設のみ、入退所に関わるコミュニケーションを病院とチャット形式で行うことができます。
  3.  有資格者・専門家によるカスタマーサポート。退院支援に必要とされる専門家によるカスタマーサポートを受けることができます。

 

 8. ビジネスモデル

 

ローンチ後しばらくは、介護施設から紹介費用を受け取る課金モデルを取っていましたが、今は初期費用も月額利用料も全て無料で提供しています。まだ、ビジネスモデルを確立しているわけではなく、今は、サービスのスケール段階ということで無料にしているとのことです。

 

9. 競合

 

既に、老人ホームを検索できるサービスは、「かいごDB」や「LIFULL」などがありますが、kuraseruのようにマッチングできて、チャットができるサービスはまだないようです。海外にも似たサービスがあるのか調べてみましたが、ヒットする競合は見当たりませんでした。おそらく、海外は在宅介護が一般的だからなのかもしれません。

10. 差別化要素

 

kuraseruの強みは2つあると考えられます。 

一つ目の強みは、全介護施設の空床状況がリアルタイムで閲覧可能できてマッチングまでしてくれるとこです。まだサービスは神戸市内だけに限定されていますが、リアルタイムにマッチングできるようにすることで、かなりの時間が節約できると思います。現に、今まで施設探しにかかっていた時間を1/10以下にできるとのことです。

二つ目が、サービスが無料で使えるということです。これは、まだビジネスモデルが確立されていないため、ずっとこのビジネスモデルが使えるのかはわかりませんが、無料で時短できるツールがあれば使わない手はないでしょう。

 

11. 現時点での進行度

 

2017年10月に創業と同時にサービスを開発開始して以来、導入5カ月足らずで、神戸市内の111病院中46病院に導入されて(41.4%)、449介護施設128施設(28.5%に採用されました。神戸でサービスを磨いた後、一年以内に6都市へ拡大、二年後には全国への展開を目指しているとのことです。とても早いスピードで浸透しています。

 

12. 新たな挑戦

 

病院・介護施設・在宅医療支援事業所をつなぐ医療情報のプラットフォームを理想としているそうです。今の所、新たな機能の発表はされていません。

 

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評価

 

以上がkuraseruの概要です!ここからは、kuraseruを五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★ ★

 

 

 全体的にバランスのとれたサービスだと思います。神戸市内でも、既にかなり浸透していることからも全国展開も現実的だと思われます。とはいっても、模範可能性はそこまで高くないです。だからこそ、無料でサービスを提供しながら、ユーザーの獲得を急いでいるのでしょう。ただ、一つ気になるのが、病院側が使い続けるインセンティブです。特に、病院側はなにかメリットがあるわけではないので、このモデルは持続するのか疑問です。

 

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建設界のスタートアップ!助太刀の評価

 

 今回はスタートアップ界では珍しい建設業界のスタートアップである株式会社助太刀の「助太刀」を評価していきます!

 

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1. 「助太刀」とは

 

スマートフォン上で仕事の受発注ができる、建設現場と職人のマッチングプラットフォーム

 

2. サービスのカテゴリー

 

建設

 

3. 背景

 現在、建設業界には330万人の職人が働いていると言われてる大きな業界です。しかし、建設業界は以下の3つの大きな問題を抱えています。

  1. ICT化の遅れ。仕事も人手も探すときは仲間からの紹介のみ。いまだに電話連絡ところも多い。また、現場で働く職人に工事代金が支払われるまでの期間が長く不便。
  2. 職人を囲い込む習慣。全く同じスキルを持つ職人でも元請けを超えた繋がりがほとんどない。
  3. 不安定な経営環境。忙しい時と暇な時の仕事の波が大きく、経営が安定しない。人手不足も問題となっている。

 

4. ニーズ

 

これら背景から生まれる、

・給料をすぐもらいたい!

・効率よく働きたい!

・いろんな職人と繋がりたい!

などといったニーズを助太刀は解決しています。

 

5. ターゲット

 

建設業界は複雑で、工事全体の取りまとめを行うゼネコンから、2次、3次と、5段階くらいの下請け構造があるらしいです。その中でも助太刀は主に、3次と4次の下請け業者をターゲットにしています。その理由は、受発注の両方を行うからです。サービスの性質上、どちらにもなれるということは鶏卵問題を解決するためにもメリットがとても大きいと思われます。

 

 

6. ターゲット市場

 

日本全国の職人の数は330万人と言われてます。加えて、職人の平均年収は、450万円です。単純計算で、市場規模はこれら二つをかけた額の15兆円ほどです。とても大きな市場だということがわかります。

 

7. サービス内容

 

「助太刀」のサービスは主に三つあります。

一つ目が、仕事を発注できる機能。現場監督者は、現場ごとの細かい条件を指定することで、適した職人に仕事を依頼することができます

そして二つ目が、発注に対して受注者、アプリに職種と居住地を登録すれば、条件に合った仕事の案件をプッシュ通知で受け取り、仕事を受けることができます。メッセージ機能もあるため、同じ現場の仲間と連絡を取ることもできます。

三つ目が、助太刀Payと呼ばれる今年の5月から導入した現金引き出し機能です。助太刀Payを使うことで、助太刀アプリさえあれば、その日の支払いをその日のうちにセブン銀行から受け取ることができるようになります。ちなみに、セブン銀行の現金受け取りサービスという機能からでしかできないらしいです。また、9月からは、助太刀アプリ以外で受発注されている日本国内全ての現場での工事代金の受け取りできるようになりました。

 

 8. ビジネスモデル

 

初めての利用から180日間は無料で使えて、それ以降は月額1,980円で使える仕組みです。

 

9. 競合

 

日本国内の競合としては、ハンズシェアが運営する建設会社のマッチングプラットフォーム「ツクリンク」が挙げられます。企業や職人のマッチングから、職人の求人までも行なっています。面白いのが、サービス利用時の登録や案件の成約時などは無料で、依頼したい案件を目立たせるためのオプションシステムなどの機能のみが有料らしいです。そして、流通総額は30億円以上にのぼるらしいです。

 

10. 差別化要素

 

助太刀の強みは2つあると考えられます。 

助太刀の一つ目の強みは、評価システムにあります。発注者と受注者による相互評価を実施することで、悪質な業者を排除し、腕のいい職人に優先的に仕事が回る仕組みとなっています。

二つ目が、周辺サービスの充実さです。なんといっても助太刀Payは、かなり便利なサービスだと思います。一つの独立したサービスとしてもうまくやっていけるくらいでしょう。この金融サービスは、助太刀が以前から力を入れていた部分でもあるらしいです。

 

11. 現時点での進行度

 

2017年12月にリリース以来、TechCrunch Tokyo 2017で審査員特別賞(全体2位)を受賞、2018年4月には、5億3000万の資金調達、2018年9月からはサンドウィッチマンをイメージキャラクターとしてCMを出すなど、とても順調に思えます。現時点のユーザー数は、3万5000人で、三年後には登録者120万人とIPOを目指しているということです。

 

12. 新たな挑戦

 

TechCrunch 2018 tokyoで新たに発表したのが、来年1月から開始される助太刀カードです。その日の稼ぎをカードにチャージすることができる与信不要のプリペイドカードになります。Visaとも提携しているので、世界どこでも使うことができるとても便利なカードです。助太刀カードは、将来的に始める助太刀ストアというEC事業を見越して始めたものらしいです。

 

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以上が助太刀の概要です!ここからは、助太刀を五段階評価していきます!

 

将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ ★ ★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★ ★ ★ ★

 

正直、建設業界に詳しくないので市場感はありませんが、評価していきます。

 

総合的に見て、とても有望なサービスだと思われます。何よりもすごいのが、助太刀を起点とした経済圏を築いていくビジョンが明確に現れていることです。そして、そのスピード感もとんでもないです。私自身、将来どのように成長していくのかとても楽しみであります。ただ一つ思うのが、建設業界という比較的な保守的なマーケットに対して、どのように効率よくマーケティングをしていくかです。これさえクリアできれば、ユーザーを経済圏に囲い込んで、市場での圧倒的な優位ポジションを築くことができると思います。

 

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TechCrunch 2018 優勝!Muscaの評価

 

 今回はTechCrunch Tokyo 2018の優勝者の、昆虫スタートアップ株式会社ムスカ(Musca)を評価していきます!

 

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1. 「Musca」とは

 

45年1100世代におよぶ選別交配を重ねたイエバエの幼虫を使って、有機廃棄物を飼料と肥料に変えるテクノロジーを提供しています。

 

2. サービスのカテゴリー

 

昆虫、肥料、飼料

 

3. 背景

 現在、世界中で畜産の飼料に魚粉を用いますが、この魚粉も天然資源であり有限で生産量もばらつきがありますムスカは、人口増加によりこれからますますニーズが拡大していく畜産や養殖を支えるために必要不可欠な魚粉の代替物を提供することで天然資源の枯渇を防ぐとともに、副産物である肥料による農作物の収量アップなどを通じ、世界の食糧危機の解消に貢献します。また、日本では食品廃棄物だけで年間2800万tも出ており、現状処理や堆肥肥料の需要が追いつかないということもあり、日本国内の倉庫には処理待ちの食品廃棄物が溢れかえっています

 

4. ニーズ

 

この3つの背景(飼料問題、肥料問題、ゴミ問題)から生まれる、

・魚粉よりも安定した飼料がほしい!

・人口増加にともなう食料問題を少しでも解決したい!

・溜まったゴミを何とかして欲しい!

・環境に優しい方法で、飼料や肥料を作りたい!

といったニーズをMuscaは解決しています。

 

5. ターゲット

 

Muscaの顧客は主に、

・飼料会社

・肥料会社

生ゴミ、畜産糞尿を扱っている会社

などの学生がメインです。

 

6. ターゲット市場

 

Muscaが狙う市場は3つあると考えられます。飼料市場、肥料市場、バイオマスリサイクル市場の3つです。以下がそれぞれの市場の大きさです。

  • 飼料市場 10.4兆円(2015)⇨19.3兆円(2021)
  • 肥料市場 11.0兆円(2015)⇨13.8兆円(2021)
  • バイオマスリサイクル市場 200兆円(2015)⇨300兆円(2021)

世界単位であるとは言え、とても大きな市場です。

 

7. サービス内容

 

まず、生ゴミや畜産糞尿にイエバエの卵をまきます。それから一週間放置するだけで、イエバエの幼虫が動物の排泄物の分解と乾燥を促進し、イエバエの排泄物がでてきます。そして、幼虫は鳥や魚の飼料に、排泄物は高規格な肥料となります。

 

 8. ビジネスモデル

 

幼虫は飼料会社、排泄物は肥料会社に販売します。元となる生ゴミや畜産糞尿も、本来は厄介者なので、仕入れることで利益がでます。これらを、全てプラント上でやるっぽいです。プラントに関しては、ムスカがオーナーになるのではなく、利益分配性で、違う人がプラントを買って、ムスカはイエバエだけを提供するというスキームです。要するに、持たざる経営を目指していると言えるでしょう。1プラントあたり、1億円/年の利益が出る予定で、日本国内では3,000箇所以上、世界では200,000箇所以上を目指すらしいです。飼料の価格に関しては、本来魚粉がキロ単位150円なのに対して、キロ単位100円で提供することを目標としています。

 

9. 競合

 

直接的な競合としては、ミズアブを使ったオランダ企業のprotixや、ニクバエを使った南アフリカ共和国のAgriProteinなどが挙げられます。AgriProteinはビルゲイツと彼の奥さんが作った財団が投資しているスタートアップでもあります。意外と似たような企業があるのだなというのが、正直な印象です。他の昆虫を使った競合としては、栄養価の高いコオロギを使ったスタートアップが有名だと思います。カナダのEntomo Farmsは、コオロギを飼料用にも食用にも販売しています。確か、日本にも大学発ベンチャーでコオロギを扱っているところがあったと思います。

10. 差別化要素

 

これら競合と比べてのMuscaの一番の強みは、その生産効率にあり、Musca自身もその公言しています。ムスカが提供するイエバエの飼料への変換率は、10%であり、その生産サイクルも7日間となっています。先ほど挙げたAgriProteinは、返還率は5.4%、生産サイクルは10日間らしいです。ここの生産効率がムスカ最大の強みでしょう。

 

11. 現時点での進行度

 

ムスカは2016年に設立したばかりということで、資金調達もまだまだです。そのため、現時点で数10億円の資金調達ラウンドを実施している途中で、早ければ今年度中に第一号生産施設の着工を始める予定らしいです。

 

12. 新たな挑戦

 

おそらく、このビジネス単体で相当な価値があるので、違う領域に参入する必要はないかとおもわれます。

 

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以上がMuscaの概要です!ここからは、Muscaを五段階評価していきます!

 

 将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

★(必要なし)

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★ ★ ★ ★

 

 やはり、圧倒的な技術力と完璧なビジネスモデルはとてもすばらしいです。特に、こんなに綺麗なビジネスモデルは私自身見たことがないです。そして、これに市場のポテンシャルを合わせたら、とてつもなく将来有望な企業であるとも言えます。

ただ懸念点も二つあります。

一つが、ビジネスモデルのスキームについてです。ビジネスモデルのところで述べたように、ムスカは持たざる経営を目指しています。それは、逆にプラントのオーナーが大変なリスクを負ってプラントを買う必要があるという意味でもあると思います。要は、Muscaの技術は世界水準で戦う必要がある複雑ものであるがゆえに、オーナーには相当な先見の明が求められる可能性があるのです。だとするならば、このスキームは持続性にはかけるかなと少し思いました。

二つ目が、独自性についてです。正直細かい技術のことについてはよくわからないのですが、AgriProteinなどの世界の企業と同じ土俵で戦えるくらい生産効率の高さは魅力的なのかという点です。

TechCrunch優勝者ということもあり、未来に期待です!頑張って世界的な企業になって欲しいです!

 

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 みなさんの意見もお聞きしたいです!何かあれば、コメント欄にお願いします!

現役大学生によるバイトサービス!Taimeeの評価

 

 今回は現役大学生によって設立された株式会社タイミーのワークシェアアプリの「Taimee」を評価していきます!

 

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1. 「Taimee」とは

 

その時間に働きたい人と仕事をして欲しい人を繋ぐワークシェアリングアプリです。

 

2. サービスのカテゴリー

 

アルバイト

 

3. 背景

 

 アルバイト・パートは、32期連続で従業員が「不⾜している」と回答した事業所が、「適当」「過剰である」と回答した事業所を上回っており、労働⼒不⾜が顕著となっています。

 

4. ニーズ

 

この背景から生まれる、

・働き手は、すぐに働いて、すぐにお金をもらいたい!

・雇い主は、人材不足を解決したい!

といったニーズをTaimeeは解決しています。

 

5. ターゲット

 

Taimeeの顧客は主に、

・すでにバイトをしているが、空いている時間にもうひと働きたい学生

・忙しくて長期で働けないため、1日単位で働きたい学生。

などの学生がメインです。

 

6. ターゲット市場

 

Taimeeが狙う市場は、単発アルバイト人材市場です。市場の具体的な数字は入手することはできませんでしたが、日本のアルバイトの数が1500万人ほどいて、仮に採用単価が一人当たり5万円だとすると、アルバイト人材市場は約7500億円の市場規模であるだろうと思われます。このうちの単発アルバイト人材市場は、ごくわずかであろうと考えられます。

 

7. サービス内容

はじめに働き手はプロフィールを登録します。時間が空いた時に働ける日時と場所を入力すると、企業や雇用主のオファーの中から、その日時・場所、働き手のプロフィールに合致した仕事が自動でマッチングされ、提示されます。働き手は興味のある案件に対して自分の持っているスキルなどを追加で申告します。働き終わったら、Taimeeni支払い依頼することで、即日からお金を受け取ることができます。

 

 8. ビジネスモデル

 

求人の掲載料金はかからず、完全成果報酬型で、月末に日給の30%の手数料を店舗からもらうマネタイズ方式になっています。また、Taimeeが収集した情報をもとに店舗へのコンサルも行なっています。

 

9. 競合

 

日本初の単発アルバイトアプリということで、直接的な競合はいないと思われます。ただ、既存の人材派遣会社でも契約さえしとけば、単発で自分の好きな時間に入れるバイトを選べるところもあります。もちろん、Taimeeほどの柔軟性はありませんが、間接的な競合と言えるでしょう。

 

10. 差別化要素

 

Taimeeの強みは、主に2つあります。

一番の強みが、すぐ働けて すぐにお金がもらえるという点ですTaimeeなら、面接なしで自分の好きな時間にアルバイトをすることができます。バイトの面接は、意外と無駄な慣習であったりします。場所によっては、どうせ雇ってくれるのに形だけで面接するところも結構あると聞きます。面接を省くことで、雇い主側にとっても、働き手からしてもこういった無駄を無くすことができるのでとても便利です。給料に関しても、働き手が支払い依頼をすれば、即日から(13時以降は翌日)受け取ることができるので、わざわざ月末まで待つ必要がありません。

二つ目は、スキルの見える化とスコアリングです。面接がない代わりに、雇い主側と働き手側の情報を見える化することでミスマッチを減らすことができます。また、評価を点数化するスコアリングの機能もあるので、信頼性も担保されています。こうすることで、ドタキャンを防止できたりもします。

 

11. 現時点での進行度

 

2018年8月2日にプロダクトをリリースして以来、順調に伸びています。リリース1ヶ月半で導入店舗が100社を超え、ユーザーは7000人を超えたと発表しています。全導入社数の7割が飲食店を占めているらしいです。面白いのが、1日インターンのように、企業が自社の環境を知ってもらうために導入しているケースもあります。

 

12. 新たな挑戦

 

リリースして数ヶ月しか立っていないので、現時点でどう新たな領域に広げていくかに関する情報は入っていません。

 

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評価

 

以上がTaimeeの概要です!ここからは、Taimeeを五段階評価していきます!

 

 将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に進出できるか)

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★

 

 

Taimeeの懸念点は二つあります。

一つが、どのようにして新たな領域に参入をするかということ。Taimeeのビジネスが機能するのは、比較的簡単な作業で行える単発業務のみです。これは、私の想像からするとそこまで大きな市場ではないように思えます。というのも、雇い主からすれば、長期で安定して使える人材を雇いたいというインセンティブが自然に働くからです。言ってみれば、Taimeeはその場しのぎの策です。単発業務のみをターゲットにしていては、大きな成長は望めないでしょう

二つ目が、どのようにしてお金を回しているかということです。働き手は、即日からお金を受け取れるのに対して、雇い主側は月末の振り込みです。要するに、この二つのお金の流れには大きなギャップが生じているわけです。こうなると、資金操りが非常に大変な気もします。Taimeeはこれをどのようにして、解決しているのか、もしくは解決するのかはわかりませんが、非常にキーとなる部分であることは確かです。

しかし、やはり日本初の単発アルバイトアプリということで斬新性は非常にあります!同じ、1997年生まれの経営者として頑張って欲しいです!

 

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世界に進出する教育ベンチャー!Progateの評価

 

 今回は世界進出中のプログラミング学習サービスである株式会社Progateの「Progate」を評価していきます!

 

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1. 「Progate」とは

 

初心者から学べる、ウェブ・アプリベースのプログラミング学習サービスです。

 

2. サービスのカテゴリー

 

プログラミング、eラーニング、edTech

 

3. 背景

 

 近年、プログラミング学習へのニーズは高まっています。しかし、実際にプログラミングを勉強し続けるにはかなりの忍耐力が必要なため、中には挫折してしまう人もかなりの数います。

 

4. ニーズ

 

この背景から生まれる、

・初心者でも挫折しないプログラミング学習が欲しい!

・ストレスなく学びたい!

といったニーズをProgateは解決しています。

 

5. ターゲット

 

Progateがターゲットとしている顧客は主に、

・18〜24才の理系の学生

・25〜34才の社会人エンジニア

の二者です。

 

6. ターゲット市場

 

Progateが狙う市場は、日本を含める世界のオンラインのプログラミング教育市場であると考えられます。日本の2018年度のeラーニング市場は、2071億円と予想されています。これに対し、世界のプログラミング市場は150倍ほどの2500億ドル以上と推定されています。このうちのオンラインのプログラミング教育市場は具体的にはわかりませんが、国内では数100億円単位、世界では100億ドル単位であることは間違い無いでしょう。

 

7. サービス内容

学びたいプログラミング言語、もしくは自分の目的にあったコースを選びます。一言語あたり、1〜15レッスンあります。一つのレッスンは数時間ほどです。スライド形式で講義を受けながら、ブラウザ上で実際にプログラムを自分で組んで演習を行います。これを繰り返し行なっていきます。

 

 8. ビジネスモデル

 

無料会員では基礎レベルの17レッスンしか学べないのに対して、月額980円の有料会員になると全68個の基礎から応用までの全てのレッスンが受けられるようになります。ちなみに、国内ユーザーの5%もの人が有料会員らしいです。

 

9. 競合

 

オンラインのプログラミング学習市場は、とても競争が激しい領域の一つであると言えます。日本でも、子供向けのオンラインプログラミング学習を提供するQureoサイバーエージェント子会社の株式会社アプリボットによる)や、教育のYouTubeとも言えるオンライン教育プラットフォームのUdemy(ベネッセがアメリカのUdemy社と提携)などがあります。海外でみても、Coursera、Code.org、Code.org、CodeAcademyなど数多くのサービスがあります。

 

10. 差別化要素

 

Progateの強みは、主に3つあると考えられます。

一つ目が、環境構築が必要ないこと。Progateなら、エディタもターミナルも全てブラウザ上で操作することができます。環境作りにかかる面倒な作業は一切いりません。

二つ目は、初心者向けの設計です。Progateの一番の強みは、直感的に理解できるUIと、ストレスなく学ぶことができるUXです。私自身も少し使ってみたのですが、とてもワクワクしながらスムーズに学ぶことができます。キャラクターなども使って、プログラミングの地味で硬いイメージもうまく取り除いていると思います。

三つ目は、プログラミング言語の多様さと学習の深さです。ほとんどの既存のサービスは、初心者が学びにくい設計で広く深く作られているか、その逆が普通です。しかし、Progateは初心者向けに作られていると同時に、多様かつ深く学ぶことができるサービスとなっています。そのため、学生も社会人も楽しみながらしっかり学ぶことができます。

 

11. 現時点での進行度

 

2018年7月にProgate Globalをアメリカに設立し、インドにも2018年8月に法人を設立しています。現時点でユーザー数は560,000人、提供国数は12ヶ国、学校登録数は80となっています。ユーザーのうち、海外ユーザーは5万人いて、そのうちインドが3万人、アメリカが1万人、その他が1万人らしいです。

 

12.新たな挑戦

 

Progateは法人向けのサービスと中学校・高校向けのサービスも行なっています。しかし、あくまでもサービス自体はProgate一本のみであり、今後もProgateに専念すると考えられます。

 

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以上がProgateの概要です!ここからは、Progateを五段階評価していきます!

 

 将来性      (需要の高まりが期待できるか)

★ ★ ★ ★ ★

 

新規開拓性    (今のサービスを軸に他の領域に参入できるか)

 

独自性      (模倣可能性が低いか)

★ ★ ★ ★ ★

 

持続性      (全てのプレイヤーが継続的にサービスを使うか)

★ ★ ★

 

ビジネス性    (儲かる仕組みか)

★ ★

 

Progateは、先ほど述べたようにサービスのポジショニングがとてもうまく練られています。そのため、競争が激しい世界のオンラインのプログラミング学習市場の中でも異質な存在であると言えます。

しかし、新規開拓の面ではやや不安が残ります。教育コンテンツという性質上、なかなか他の領域を開拓するのは難しいと考えられます。水平のスケールができない以上、市場に残り続けるには今のサービスの一本勝負しか道はないと思います。

 

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